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中庸左派さん のコメント

 岸田が黄信号が点滅し、防衛増税が頓挫することは喜ばしい。しかし、日本政治を概観しても、大局観や世界観を軸にしての劇的な政策転換が成される余地は少ないように思える。

 現状の世界を概観するなら、ロシアの特別軍事作戦を契機としてアメリカ帝国の覇権は大きく揺らぎ、世界の多極化は加速している。

 日本の政治家には、その世界の劇的な変化を捉え、大局観を持って政治を語れる人がいるようには見えない。十年一日のごときアメリカ帝国の属国としての思考様式しかない印象である。

 立憲民主党の原口一博氏は今の世界情勢を的確に捉えた発信をSNS等で行っていて、注目しているが、立憲民主党自体の多数意見かどうかは分からない。

https://twitter.com/kharaguchi/status/1650858211652800513

 社民党に至っては、思想はともかく政治的影響力の有無とい致命的問題を抱えているようにしか見えない。

 日本共産党は嫌われすぎだが、嫌われる理由もあるのかもしれない。体質改善が必要ではないか?

 総じて、左派系リベラル系野党がだらしない。言いたくないが、なかなか左派リベラル系野党結集による大局観や世界観を基軸にした政策論争が沸き起こり、国民にアメリカ帝国属国以外の選択肢が提示される気配は皆無だ。

 ところが、本家アメリカ帝国では、世界観大局観を異にする大統領候補が政策論争をしている。一国主義・MAGAのトランプ、反巨大資本・反軍産複合体のRFKjr、それに戦争屋・戦争輸出の民主党バイデン。アメリカ帝国の候補者の主張を知るだけでも、激動の世界が分かるというものだ。
  
 しかし、何故か日本主流権威筋メディアは民主党バイデンの世界観しか伝えない。誤解を恐れずに言うなら、薄っぺらい民主主義だの、人権だの、看板に偽りありの中味の空疎なお題目ばかり言うアメリカ帝国民主党の価値観を鵜呑みにして、垂れ流すばかりである。

 それは反中国、反ロシアの、まんまアメリカ帝国の価値観をマネた主体性のない思考様式である。何故アメリカ帝国の価値観を日本が共有しないといけないのか?そんな自問は皆無ではないか?

 脊椎反射のような、或いは嫌中、嫌露のような非論理的敵視は、ゼッタイに国益を損ねる。何故、日本の政治家には国益を軸に主張する政治家がいないか、少ないのか、不思議である。いずれにしろ、政治家は民度の反映だ。

 その意味では、原口一博氏や鈴木宗男氏は貴重な存在だ。
No.4
12ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
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孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。