りゃんさん のコメント
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カタールはイスラエルの支援を受けて、数百万(ドル)人をガザに長年送り込んだ。物議を醸したこの取引について私たちが知っていることは次のとおり( CNN ) Qatar sent millions to Gaza for years – with Israel’s backing. 10 月 7 日のハマスのイスラエル攻撃以来、湾岸諸国のカタールは、パレスチナ武装勢力が統治するガザに数億ドルの援助を送ったとして、イスラエル当局者、米国の政治家、メディアから非難を浴びている。 しかし、それはすべてイスラエルの祝福によって起こった。 小さなアラブ国家カタールがどのようにしてハマスとの交渉に欠かせない存在になったのか イスラエルの調査報道組織ショムリムと協力して行われたイスラエルの主要関係者への一連のインタビューで、 CNN はネタニヤフ首相が政府内からの懸念にもかかわらずハマスへの資金流入を続けたと伝えられた。 カタールは
(1)しかし、イスラエルこそ、(ハマスのテロに対する報復とはいえ)反人道的な攻撃をガザにやっているのではないか。わたしはそのとおりだとおもう。最近の安保理で米国が拒否権を投じたのも、米国はそのようなことをすべきではなかったとおもっている。
そのうえで、米英がよく持ち出す「ハマスに対する糾弾がない」というロジックは一度よく考えるべきだ。
(2)「ソ連が反米の道具にアラブ諸国を利用していたころの言語空間から出られないヒトビト」を見分ける特徴のひとつに、①ソ連は国連のパレスチナ分割決議に賛成した②それだけでなく第一次中東戦争ではイスラエルに軍事援助した、ということを無視するということがある。ポグロムなら、大声で時効だとか無関係だとか言えば、通るとおもっているのだろうが、こうした端的な事実には反論できないのだろう。
しかしそのかわりに彼らは、英国の三枚舌外交とか西欧植民地主義とかいうのである(帝政ロシアの植民地主義もそうとうなものだとおもうが)。
わたしは英国とか西欧植民地主義とかを擁護するつもりはさらさらない。
しかし、パレスチナ分割は国連の決定なのである。ここは百回くらい唱えて、暗記すればいいとおもう。
しかも当時の国連加盟国から委員が集まり議論し、最後は総会で大差で分割を可決している。そしてソ連は賛成側だったのだ。
イスラエルの建国は、今から見ても、国連の(そして米ソの)お墨付きであり、しかも建国から時を措かず国連に加盟している。上で紹介したユダヤ・トリビューン記事の観点からみて、法的に文句のつけようのない独立国になったということである。
ところがそこに難癖をつけているのが、いまでいえば「ハマス軍事組織」であり「イラン」であるということになるだろう。
(3)こういう経緯を考えると、いまのロシアは、せめて「ハマス軍事組織」を抑える方向でパレスチナ和平に協力してもいいのではないかというのがわたしの主張である。
ところがとにかくこういう主張に耳を傾けないヒトビトがいる。こういうのを偏向といわずになにが偏向だろうか。若い頃に身につけた言語空間から脱出するのは、難しいのだろうなと哀れんでいる。
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