中庸左派さん のコメント
このコメントは以下の記事についています
本日の主題は「戦略的な互恵関係と新時代に相応しい中日関係を如何に構築するか」であり、多くの人は、明るい展望が提示されることを期待していると思います。 だが、短期的に、少なくともこれからの一年には、明るい展望の具体化はあり得ません。 それは残念ながら、今日の日本の対中政策は、日本独自の国益と、中国の国益の調整で形成される訳ではないからです。 日本の対中政策に望む基本は①日本の外交安全保障政策は米国に追随する②米中関係は不安定に推移し、悪化の可能性はあっても良好になる可能性は低いことから構成されます。 米国の情報機関 CIA は世界各国の情勢を知らせるサイトを持っていますが、ここでは「真の GDP 」として中国 24,8 兆ドル、米国 21,1 兆ドルとしています。 将来の発展を見る一つの指標は自然科学の研究です。今や量で中国は米国の上で、質を計量する指標「論文の引用件数上位10%」でも中国はアメリカを凌駕して
日中国交正常化にしても、明確なビジョンを持ち、政策を具現化する政治力のある稀有な政治家であったと考えている。
それは地に足がしっかりつき、アメリカ帝国の磁場に引き寄せられることから踏みとどまることが出来ていたからなのであろう。
しかし、田中氏が失脚して後、日本は転げ落ちるように、アメリカ帝国に隷属する道を進み始めた。
不沈空母発言の中曽根。プラザ合意による円高とバブル経済、その破裂。失われた30年と言われる長期的経済低迷。新自由主義イデオロギーによる民営化政策、貯蓄から株へ、非正規雇用の増大、格差社会。
規制緩和だの、既得権益打破だのもっともらしいスローガンを掲げて推進された政策は、アメリカ帝国の新自由主義イデオロギーとかグローバリズムの路線に沿って、国富をアメリカ帝国に吸い上げられ、国内的には弱者切り捨て、格差社会への転換でしかなかった。
気づけば日本は、アメリカ帝国の尻馬に乗って、にっちもさっちもいかない長期低迷に陥っている。しかも、B層ばかりのこの国で、そのアメリカ帝国との歪んだ関係に気づくこともなく、相変わらずアメリカ帝国を崇拝し、隷属し続けている茹でガエル状態である。
世界は多極化の潮流にある。アメリカ帝国は遅かれ早かれ没落の道をたどっている。多極化のリーダーは中露である。だから、中露との関係強化は、国益を考えたら当然必要な姿勢だ。
そんな時代の奔流を的確に捉えて指導力を発揮する政治家は、日本に現れるのだろうか?田中角栄氏のような政治家が必要だと考えている。
Post