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中庸左派さん のコメント

 イスラエルに向かう船舶に対するイエメン・フーシ派の攻撃に関して、元CIAのラリー・ジョンソン氏は次のように述べている。

「小さなイエメンは、イスラエルにコンテナや燃料を運ぼうとする船を攻撃する粘り強さと獰猛さで、西側諸国を驚かせている。 そう、これは国際法違反であり、西側諸国がイエメンを阻止しようとするのは十分に正当化される。 書類上は、イエメンは多勢に無勢で、深刻な劣勢に立たされているように見える。 確実に負けるのか? そうではない。 イエメンに対して出撃する艦隊の大半を占めるアメリカ海軍には、その行動を制限するような本当の弱点がある。」

 米軍の弱点、それは艦隊はミサイルを打ち尽くしたら、また最寄りの友軍基地に補給のために戻らないといけない点とのことだ。しかも、安価な無人機に高価なミサイルシステムというコストの非対称性もある。

 だから、「結論はこうだ。 米国の船団は、その同盟国とともにイエメンにある程度の損害を与えることはできるが、決定的な勝利を収める可能性は低い。 イエメン側としては、船団の何隻かに深刻なダメージを与えることができ、もしかしたら1隻か2隻を撃沈できるかもしれない。そうすることで、アメリカの海軍能力と持続力に対する疑念を煽るような道徳的勝利を得ることができる。 おそらく、イエメンによる攻撃へのアメリカの対応があまりに遅いのは、このためだろう。」

https://sonar21.com/the-u-s-navy-is-unprepared-for-a-prolonged-war-with-yemen/

 アメリカ帝国の軍事支援を受けたイスラエルが圧倒的な軍事力によりパレスチナ人を虐殺する様を、世界中がなすすべなく眺めているのが、現状だ。この理不尽に対して、何らかの制止、制裁、抵抗や反抗がありえないものか?世界中で多くの人が共有する素朴な正義感ではなかろうか?

 ヒズボラにしても、フーシ派にしても、個人的な思いとして非難する気は起きない。イスラム圏の大義が暴戻をほしいままにするイスラエルとアメリカ帝国への鉄槌となることを、やはり夢想する感情は抑えがたい。

 しかし、即時停戦がやはり道理だ。シオニスト対イスラム圏、アラブパレスチナの全面戦争に繋がるような事態も正直見たくはない。

 ところが、シオニストは虐殺や民族浄化を止める気配がない。

 複雑な思いで自体の推移を見ている。
No.3
10ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
イスラエルの戦いは現在、スンニー派のハマスと、ガザ、ヨルダン川西岸で戦い。シーアと、レバノンでヒズボラ対イスラエル、イエメンでフーシー対イスラエル。 ハマス・イスラエル戦争の中で。戦線は他地域にも拡大しているが、イスラム教は今日、スンニー派(サウジ、エジプト等)とシーア(イランが拠点)と分離している。双方とも親パレスチナ、反イスラエルでは共通しているが、これまでは。サウジが米国・イスラエルと連携していたこともあり、反イスラエルは穏やかで、シーア派がイスラエルに強行であった イスラエルとしては、核開発の可能性のあるイランをできるだけ早期に叩きたい意向を持っていた。この状況下ハマスのイスラエル攻撃が起こった。ハマスはスンニー派である。  イスラエルのガザ信仰以降、レバノンのヒズボラとイスラエル軍の衝突が起こっている。 1:スンニー派対イスラエ ル ・ガザ地域でのハマス対イスラエル ・ヨルダン川西岸でのハマ
孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。