りゃんさん のコメント
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我が家は4人家族、私と妻と息子と娘。年齢はこの順である。年齢上位を敬うという日本の伝統にしたがい、家庭内では何となく、子供たちの就職までは序列的なものがあった。 だが学歴となると、逆である。私は大学中退、妻は大卒、息子は修士、娘は博士である。博士は当然えらい。娘は時に議論の中で「私はDOCTORだから」という。 娘は大学四年の時に内村鑑三スカラーシップで、アマースト大学に行き、そこからバージニア大学の英 ( 米 ) 文学博士課程に入った。 博士を入手する過程が興味深い。 まず、文学の主要なジャンルを二つ選択する。シェークスピア時代、黒人、環境、ジェンダー、都市、グローバリズム、文学理論等。 この二つで各々読むべき本100冊のリストを作成する。その審査を受ける。そして計200冊を読んだところでこれらの本に関する口述試験をうける。試験官達は適当な本を読んで質問すればいい。生徒はそうはいかない。100冊
日本で考えても、高校生までに近代文学を2、300冊以上読んでいる子は珍しくないとおもいます。もちろん博士過程にはいるとなれば、ただ読んでいるだけでは足りず、内容を細かく理解し、文学史上の位置づけや今までの議論にも通暁し、また対象も、明治以前にまでさかのぼらなければならないかもしれません。中世以前はまた別分野になるのかもですが。
それでも、ほかならぬ本人が文学を研究しようという人であれば、それほどのことではない感じがします。
むずかしいのは、自分の研究テーマを意識しつつ、自分でリストをつくり、その意義を試験管に説明するところだとおもいます。
しかしもっとも難しいのは、実際に論文を書くことです。これが書けた書けないは全然違います。
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