記事へ戻る 中庸左派さん のコメント 中庸左派 アルジャジーラの最新の報道によると、「ヒズボラ指導者ハッサン・ナスララは、サレハ・アル・アロウリ殺害後初めての演説で、レバノンのグループは戦争を恐れていないが、同軍がイスラエルへの攻撃をエスカレートさせるとの宣言は避けたと述べた。」 https://www.aljazeera.com/news/liveblog/2024/1/3/israel-hamas-war-live-hezbollah-vows-revenge-for-israeli-strike-on-beirut ヒズボラは慎重な対応を示唆したようである。 一方、ネタニヤフ政権の暴挙は留まるところを知らず、戦局の拡大、即ちヒズボラやイランの参戦を呼び込むことを意図しているかのようにも見える。世界中の多くの人々が、それを正気の沙汰とは考えてはいないだろう。 Moon of Alabamaの著者は1月3日付の記事においてネタニヤフの意図をつぎのように書いていた。 「ネタニヤフ首相は、ガザでの勝利とハマス全土の解体は実際には不可能だと認識している。 しかし、政府内で生き残るチャンスを維持し、賄賂を受け取ったさまざまなケースで刑務所に行かないためには、勝利が必要なのだ。」 しかし、そのようなネタニヤフの思惑と、イスラエル軍の意向、その背景にあるイスラエル経済、社会の状況の深刻さのバランスは全く取れていないようである。 ゼレンスキーもそうだが、戦争を遂行する文民指導者はなんと無責任なことか。イスラエルの社会経済は戦争により確実に疲弊している。 「イスラエルが直面しているもう1つの制約は、予備役制度に対する前例のない要求と、それが経済に及ぼす長期的な影響に関するものである。 予備役を含む兵士たちの闘志は依然として非常に素晴らしいが、そのうちの数十万人はほぼ2カ月半にわたって継続的に任務に就いている。 彼らの家族、企業、学業への負担はますます大きくなっており、来月には移行が始まるので、それを考慮する必要がある。」 https://www.timesofisrael.com/as-2024-begins-idf-releases-5-brigades-from-gaza-but-says-fighting-likely-all-year/ https://www.timesofisrael.com/as-2024-begins-idf-releases-5-brigades-from-gaza-but-says-fighting-likely-all-year/ ネタニヤフ政権はハマス壊滅が不可能であるなら、これ以上なんのために戦争を続けるのか?イスラエルの安全保障に関しては、本質的になんの解決にもなるまい。 現状では、パレスチナ人の虐殺とガザ地区からの追い出し、即ち民族浄化を取り憑かれたように行っているだけにしか見えないネタニヤフ政権である。 イスラエルメディアの報道によると、「イスラエル当局者らはガザ移民の受け入れについてコンゴなどとの協議で述べた。」とあるが、隣国エジプトから難民受け入れに難色を示されているからであろう。 https://www.timesofisrael.com/liveblog_entry/israeli-officials-said-in-talks-with-congo-others-on-taking-in-gaza-emigrants/ この記事の中で、ギラ・ガムリエル情報大臣はこう述べたという。「ガザの問題は私たちだけの問題ではありません。世界は人道的移民を支援すべきです、それが私が知っている唯一の解決策だからです。」 人道的支援?ガザ地区や西岸地区に対するアパルトヘイト政策、侵略植民地支配という根本問題を棚に上げて何を言うか。仮にコンゴ等にパレスチナ人が棄民されたとして、人々がイスラエルに対して闘争心を消し去るのか、故郷に対する愛着を捨てるのか? そんなことがないから、ハマスの解体が不可能なのであろう。イスラエル、ネタニヤフ政権は袋小路に入っているようにしか見えない。 No.1 10ヶ月前 Post このコメントは以下の記事についています NYT:イスラエル・ハマス戦争・ハマス幹部殺害で広範な戦争への懸念が高まる() CNN:ベイル... 孫崎享のつぶやき 元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。 » このブロマガへ
中庸左派 アルジャジーラの最新の報道によると、「ヒズボラ指導者ハッサン・ナスララは、サレハ・アル・アロウリ殺害後初めての演説で、レバノンのグループは戦争を恐れていないが、同軍がイスラエルへの攻撃をエスカレートさせるとの宣言は避けたと述べた。」 https://www.aljazeera.com/news/liveblog/2024/1/3/israel-hamas-war-live-hezbollah-vows-revenge-for-israeli-strike-on-beirut ヒズボラは慎重な対応を示唆したようである。 一方、ネタニヤフ政権の暴挙は留まるところを知らず、戦局の拡大、即ちヒズボラやイランの参戦を呼び込むことを意図しているかのようにも見える。世界中の多くの人々が、それを正気の沙汰とは考えてはいないだろう。 Moon of Alabamaの著者は1月3日付の記事においてネタニヤフの意図をつぎのように書いていた。 「ネタニヤフ首相は、ガザでの勝利とハマス全土の解体は実際には不可能だと認識している。 しかし、政府内で生き残るチャンスを維持し、賄賂を受け取ったさまざまなケースで刑務所に行かないためには、勝利が必要なのだ。」 しかし、そのようなネタニヤフの思惑と、イスラエル軍の意向、その背景にあるイスラエル経済、社会の状況の深刻さのバランスは全く取れていないようである。 ゼレンスキーもそうだが、戦争を遂行する文民指導者はなんと無責任なことか。イスラエルの社会経済は戦争により確実に疲弊している。 「イスラエルが直面しているもう1つの制約は、予備役制度に対する前例のない要求と、それが経済に及ぼす長期的な影響に関するものである。 予備役を含む兵士たちの闘志は依然として非常に素晴らしいが、そのうちの数十万人はほぼ2カ月半にわたって継続的に任務に就いている。 彼らの家族、企業、学業への負担はますます大きくなっており、来月には移行が始まるので、それを考慮する必要がある。」 https://www.timesofisrael.com/as-2024-begins-idf-releases-5-brigades-from-gaza-but-says-fighting-likely-all-year/ https://www.timesofisrael.com/as-2024-begins-idf-releases-5-brigades-from-gaza-but-says-fighting-likely-all-year/ ネタニヤフ政権はハマス壊滅が不可能であるなら、これ以上なんのために戦争を続けるのか?イスラエルの安全保障に関しては、本質的になんの解決にもなるまい。 現状では、パレスチナ人の虐殺とガザ地区からの追い出し、即ち民族浄化を取り憑かれたように行っているだけにしか見えないネタニヤフ政権である。 イスラエルメディアの報道によると、「イスラエル当局者らはガザ移民の受け入れについてコンゴなどとの協議で述べた。」とあるが、隣国エジプトから難民受け入れに難色を示されているからであろう。 https://www.timesofisrael.com/liveblog_entry/israeli-officials-said-in-talks-with-congo-others-on-taking-in-gaza-emigrants/ この記事の中で、ギラ・ガムリエル情報大臣はこう述べたという。「ガザの問題は私たちだけの問題ではありません。世界は人道的移民を支援すべきです、それが私が知っている唯一の解決策だからです。」 人道的支援?ガザ地区や西岸地区に対するアパルトヘイト政策、侵略植民地支配という根本問題を棚に上げて何を言うか。仮にコンゴ等にパレスチナ人が棄民されたとして、人々がイスラエルに対して闘争心を消し去るのか、故郷に対する愛着を捨てるのか? そんなことがないから、ハマスの解体が不可能なのであろう。イスラエル、ネタニヤフ政権は袋小路に入っているようにしか見えない。 No.1 10ヶ月前 Post このコメントは以下の記事についています NYT:イスラエル・ハマス戦争・ハマス幹部殺害で広範な戦争への懸念が高まる() CNN:ベイル... 孫崎享のつぶやき 元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。 » このブロマガへ
https://www.aljazeera.com/news/liveblog/2024/1/3/israel-hamas-war-live-hezbollah-vows-revenge-for-israeli-strike-on-beirut
ヒズボラは慎重な対応を示唆したようである。
一方、ネタニヤフ政権の暴挙は留まるところを知らず、戦局の拡大、即ちヒズボラやイランの参戦を呼び込むことを意図しているかのようにも見える。世界中の多くの人々が、それを正気の沙汰とは考えてはいないだろう。
Moon of Alabamaの著者は1月3日付の記事においてネタニヤフの意図をつぎのように書いていた。
「ネタニヤフ首相は、ガザでの勝利とハマス全土の解体は実際には不可能だと認識している。 しかし、政府内で生き残るチャンスを維持し、賄賂を受け取ったさまざまなケースで刑務所に行かないためには、勝利が必要なのだ。」
しかし、そのようなネタニヤフの思惑と、イスラエル軍の意向、その背景にあるイスラエル経済、社会の状況の深刻さのバランスは全く取れていないようである。
ゼレンスキーもそうだが、戦争を遂行する文民指導者はなんと無責任なことか。イスラエルの社会経済は戦争により確実に疲弊している。
「イスラエルが直面しているもう1つの制約は、予備役制度に対する前例のない要求と、それが経済に及ぼす長期的な影響に関するものである。 予備役を含む兵士たちの闘志は依然として非常に素晴らしいが、そのうちの数十万人はほぼ2カ月半にわたって継続的に任務に就いている。 彼らの家族、企業、学業への負担はますます大きくなっており、来月には移行が始まるので、それを考慮する必要がある。」
https://www.timesofisrael.com/as-2024-begins-idf-releases-5-brigades-from-gaza-but-says-fighting-likely-all-year/
https://www.timesofisrael.com/as-2024-begins-idf-releases-5-brigades-from-gaza-but-says-fighting-likely-all-year/
ネタニヤフ政権はハマス壊滅が不可能であるなら、これ以上なんのために戦争を続けるのか?イスラエルの安全保障に関しては、本質的になんの解決にもなるまい。
現状では、パレスチナ人の虐殺とガザ地区からの追い出し、即ち民族浄化を取り憑かれたように行っているだけにしか見えないネタニヤフ政権である。
イスラエルメディアの報道によると、「イスラエル当局者らはガザ移民の受け入れについてコンゴなどとの協議で述べた。」とあるが、隣国エジプトから難民受け入れに難色を示されているからであろう。
https://www.timesofisrael.com/liveblog_entry/israeli-officials-said-in-talks-with-congo-others-on-taking-in-gaza-emigrants/
この記事の中で、ギラ・ガムリエル情報大臣はこう述べたという。「ガザの問題は私たちだけの問題ではありません。世界は人道的移民を支援すべきです、それが私が知っている唯一の解決策だからです。」
人道的支援?ガザ地区や西岸地区に対するアパルトヘイト政策、侵略植民地支配という根本問題を棚に上げて何を言うか。仮にコンゴ等にパレスチナ人が棄民されたとして、人々がイスラエルに対して闘争心を消し去るのか、故郷に対する愛着を捨てるのか?
そんなことがないから、ハマスの解体が不可能なのであろう。イスラエル、ネタニヤフ政権は袋小路に入っているようにしか見えない。
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