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p_fさん のコメント

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p_f
> アメリカ政治がこれほど激しく二極化している理由が科学によって明らかになりつつある

WPの「科学によって解明された」は医療/健康絡みで少なからず目にしてきたが、それに輪を掛けてイイカゲンな記事でないか。

> 人類は、資源が限られている困難な世界で進化し、その中で生き残るためには協力が必要であり、それらの資源をめぐるライバルや競争相手を特定する必要があった。

「住み分け」理論を知っていれば、そんなカンタンに断じられるものでない。

「米国の二極化」と言っても、実態はエリート層に顕著なだけで、一般大衆はそれほどでないとも聞く。人々のルーツが余りにも多様な米国であれば、それも妥当に聞こえる。要は、米国エリート層、即ちDSが二極化を煽っているだけでないのか。
ある集団の暮らしが経済etc.上、順風満帆でなくなりつつある場合、どうするか。上層部は下層連中を犠牲にしてオイシイ暮らしを続けようとする。集団全体で衰退する選択肢などない。それがDS流であり、そうして悪化の一途を辿る暮らしぶりの下層がエリートに対して滾らせる恨み/憎悪も「ざまぁ!」の一言で斬り捨てるのだ。

二三のキーワードでヒットした下記論文は余りにも長いが、このWP記事よりは読む価値があるのでないか-

カーネギー国際平和基金 September 05, 2023

米国における二極化、民主主義、政治的暴力: 研究は何を語るのか
https://carnegieendowment.org/2023/09/05/polarization-democracy-and-political-violence-in-united-states-what-research-says-pub-90457

米国の二極化に対して何ができるだろうか?10年に亘る研究を振り返ると、予想外の発見が明らかになった-

レイチェル・クラインフェルド記
カーネギー国際平和基金 上級研究員、著作 3 冊、屋台料理 愛好家、アフガニスタン/モロッコ等の荒涼とした容赦のない風景の愛好家

■概要

米国は二極化に苛まれており、博愛的な世界では何をすべきかが議論されている。ある学者は、米国人は二極化し過ぎており、内戦の危機に瀕していると主張する。一方で、有権者は多くの政策に同意しており、二極化は幻想であるという世論調査もある。博愛主義者の中には、多元主義と礼節を求める者もいれば、二極化はより公正な世界への変化の副産物であると考え、それに向かう行動に傾倒する者もいる。では、米国は二極化しているのかいないのか?二極化しているとすれば、何が二極化を引き起こし、どのような結果をもたらすのか。二極化は解決されるべきなのか、それとも容認されるべきなのか?
本稿は、こうした疑問に答えることを目的としている。冒頭では、今日の米国における二極化に関する5つの事実と、それらが示唆する対処の可能性を明らかにする。続いて文献を時系列に整理し、二極化をイデオロギーや政策に基づく現象から感情の問題へと考えるようになった学問的変遷と、二極化を社会現象と政治戦略の両方として理解するようになったことを説明する。

(中略)

■結論

...二極化が政治戦略としてどのように利用されているかを無視した、政治構造や社会構造を変えることに焦点を当てた対処は、反発を生み、二極化を深め、反民主的な行動を可能にする脅威感を悪化させる可能性が高い。米国のような悪質なまでに二極化した環境では、たとえ民主主義的な目的を達成するためであっても、非常に敵対的で二極化した主張が、二極化した政治家たちによって、政治的成功を強固なものにするために利用される可能性がある。文化的・政治的変革の努力は不可欠であるが、感情の二極化が蔓延し、政治家によって戦略的に利用されている環境では、係る変革への提唱は、二極化した議論で反対側にいることが多いにも拘わらず、特定の問題には疑わしくも同意する同盟者を巻き込むことによって、二極化を回避する必要がある。二極化された分断の一方に集まるだけで、他方を打ち負かそうとする自陣への擁護活動は、一般的に失敗に終わるか、ピュロスの勝利(損害が大きく、割に合わない勝利)と文化的・政治的反発のサイクルを繰り返し、他方の過激主義を深めることになる。

最後に、二極化に関する第三世代の理解は、米国ではまだ生まれたばかりだが、海外ではより確立されている。これは、政治家が自らの利益のために感情的な二極化を悪化させるインセンティブを与える政治構造を考慮したものである。有権者の49.9%が他の候補者を希望していたとしても、50.1%の得票率で選挙区全体を制する「勝者総取り」の政治システムは、感情の二極化の進行や、自分の政党に対する不満の増大と相関している。感情の二極化を悪化させている政治的インセンティブを変えるために米国の政治構造を変えることは、米国の民主主義をより強固なものにすべく、より結束力の強い市民を確保するための解決策の一部であることはほぼ間違いない。
No.7
10ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
アメリカ政治がこれほど激しく二極化している理由が科学によって明らかになりつつある Science is revealing why American politics are so intensely polarized ( WP ) この国(米国)は建国以来政治的に不安定ではあったが これまで以上に二極化 が進んでおり、レトリックはより扇動的であり、怒りは憎しみに固まる可能性がより高まっている そこは醜い。 2024 年の予備選シーズンが盛り上がる中、今年の政治的賭けは非常に高いため、有権者は二極化し、ほとんど意見[態度]を変えない。 社会科学者たちはこうした政治的分裂の硬化に注目し、部族主義の着実な増加と思われるデータを追加する学術論文や書籍を世に送り出している。 多くの研究で 1 つのテーマが浮かび上がっている。それは、現在、 私たちの政治はより感情的になる傾向がある。 政策の好みは、野党に対する本能的な嫌悪
孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。