アメリカ政治がこれほど激しく二極化している理由が科学によって明らかになりつつあるScience is revealing why American politics are so intensely polarized(WP)
この国(米国)は建国以来政治的に不安定ではあったがこれまで以上に二極化が進んでおり、レトリックはより扇動的であり、怒りは憎しみに固まる可能性がより高まっているそこは醜い。
2024 年の予備選シーズンが盛り上がる中、今年の政治的賭けは非常に高いため、有権者は二極化し、ほとんど意見[態度]を変えない。
社会科学者たちはこうした政治的分裂の硬化に注目し、部族主義の着実な増加と思われるデータを追加する学術論文や書籍を世に送り出している。
多くの研究で 1 つのテーマが浮かび上がっている。それは、現在、私たちの政治はより感情的になる傾向がある。政策の好みは、野党に対する本能的な嫌悪
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情報提供者である「WP」が、情報提供者の目的を遂げるため「非国民的合意」である情報を提供すると、本心を吐露しているのが面白い。「2極化レトリックがより扇動的になると、怒りは憎しみに高まる可能性が高まっている。」とより明確に述べている。
米国は、職業でなく職種によって大きな収入格差があるが、富裕社会での「富裕者と貧困者」2極化であり、他国日本人が考える2極化と大きく異なっているとみるべきでしょう。中産階級が極めて少なくなり、職種によって大きな所得格差があり多くの人が貧困層に下落しているということでしょう。WPは政治的な「民主」か「共和」かという2者選択ではなく、よりよい所得を得るための階級闘争で考えていると見ています
そこから、「感情論」とか「親和性」に切り替えた主張が展開されているのではないか。
科学ですか。トランプの人気についての面白い分析ですけど、どうも本質を突いてないように私には見えます。ズバリ言って、米国民にエチケットとして半ば強制されていた反レイシズムが解かれレイシズムが盛り上がって来ているのを言い換えているだけだと私は感じます。
第二次大戦後、米国エスタブが求め且つ実践してやまなかった古代ローマ帝国をイメージするパックスアメリカーナ、つまりグローバリズムの土台となるひざ元の50州に中南米人が続々侵入し始めており、その侵入に米市民は脅威を感じ、50州を国民国家として作り直そうと動き始めたのをトランプが感知し大統領にならんとする状況、つまり、大変革の可能性を目隠しする為の分析ではないでしょうか。
以下は余談。
米帝は国民国家を粉砕する意向をもってこれまで実践して来たが、成果が上がってない。出来上がったプロトタイプが実は日本なんですが、コピーが増えない。一方、世界は逆の方向を目指してます。主権を重んじる国民国家がアセアン、南米、アフリカで誕生しつつあり、国民国家を自負するロシア、中国に波長を合わせる国家が続々と増え始めています。そこに合衆国が加わることも大いにあり得るのではないでしょうか。
>>3
私も同様の見解です。
人間社会の長い対立から覇権のない、同盟関係のない、共存関係ができる事を期待しています。
まあ人間社会は永久に対立が続くと考える人々、対立が続いたほうが利益がでていいと考える「死の商人」とは
いくら話をしても無意味と思っています。習近平、プーチン、イスラム、ヒンズー教のインド、グローバルサウスがもう世界の方向を決めかけている。田中宇さん教の信者の孫好きです。
勿論タンも好きです。改めてよろしくお願いします。私はB層でなくもっと下のC層勉強家です。
>>4
いやいや孫好きさんはA級です。田中宇氏の存在を私に教えてくれた人ですから。因みに私は常時非Bであることを目標にしてます。
ところで、今日、米国の多極派に属すると思われる証券アナリストが私にメールして、今年中に「中国が人民元を金本位にする」と予言してます。更に付け加えて、「中国は米国に戦わずして勝つ戦略を採用する」と言ってるのです。
やはり、5年以内に米帝国が滅び中国が、ニューヨークの国連を仕切る時代が来るようですね。
> アメリカ政治がこれほど激しく二極化している理由が科学によって明らかになりつつある
WPの「科学によって解明された」は医療/健康絡みで少なからず目にしてきたが、それに輪を掛けてイイカゲンな記事でないか。
> 人類は、資源が限られている困難な世界で進化し、その中で生き残るためには協力が必要であり、それらの資源をめぐるライバルや競争相手を特定する必要があった。
「住み分け」理論を知っていれば、そんなカンタンに断じられるものでない。
「米国の二極化」と言っても、実態はエリート層に顕著なだけで、一般大衆はそれほどでないとも聞く。人々のルーツが余りにも多様な米国であれば、それも妥当に聞こえる。要は、米国エリート層、即ちDSが二極化を煽っているだけでないのか。
ある集団の暮らしが経済etc.上、順風満帆でなくなりつつある場合、どうするか。上層部は下層連中を犠牲にしてオイシイ暮らしを続けようとする。集団全体で衰退する選択肢などない。それがDS流であり、そうして悪化の一途を辿る暮らしぶりの下層がエリートに対して滾らせる恨み/憎悪も「ざまぁ!」の一言で斬り捨てるのだ。
二三のキーワードでヒットした下記論文は余りにも長いが、このWP記事よりは読む価値があるのでないか-
カーネギー国際平和基金 September 05, 2023
米国における二極化、民主主義、政治的暴力: 研究は何を語るのか
https://carnegieendowment.org/2023/09/05/polarization-democracy-and-political-violence-in-united-states-what-research-says-pub-90457
米国の二極化に対して何ができるだろうか?10年に亘る研究を振り返ると、予想外の発見が明らかになった-
レイチェル・クラインフェルド記
カーネギー国際平和基金 上級研究員、著作 3 冊、屋台料理 愛好家、アフガニスタン/モロッコ等の荒涼とした容赦のない風景の愛好家
■概要
米国は二極化に苛まれており、博愛的な世界では何をすべきかが議論されている。ある学者は、米国人は二極化し過ぎており、内戦の危機に瀕していると主張する。一方で、有権者は多くの政策に同意しており、二極化は幻想であるという世論調査もある。博愛主義者の中には、多元主義と礼節を求める者もいれば、二極化はより公正な世界への変化の副産物であると考え、それに向かう行動に傾倒する者もいる。では、米国は二極化しているのかいないのか?二極化しているとすれば、何が二極化を引き起こし、どのような結果をもたらすのか。二極化は解決されるべきなのか、それとも容認されるべきなのか?
本稿は、こうした疑問に答えることを目的としている。冒頭では、今日の米国における二極化に関する5つの事実と、それらが示唆する対処の可能性を明らかにする。続いて文献を時系列に整理し、二極化をイデオロギーや政策に基づく現象から感情の問題へと考えるようになった学問的変遷と、二極化を社会現象と政治戦略の両方として理解するようになったことを説明する。
(中略)
■結論
...二極化が政治戦略としてどのように利用されているかを無視した、政治構造や社会構造を変えることに焦点を当てた対処は、反発を生み、二極化を深め、反民主的な行動を可能にする脅威感を悪化させる可能性が高い。米国のような悪質なまでに二極化した環境では、たとえ民主主義的な目的を達成するためであっても、非常に敵対的で二極化した主張が、二極化した政治家たちによって、政治的成功を強固なものにするために利用される可能性がある。文化的・政治的変革の努力は不可欠であるが、感情の二極化が蔓延し、政治家によって戦略的に利用されている環境では、係る変革への提唱は、二極化した議論で反対側にいることが多いにも拘わらず、特定の問題には疑わしくも同意する同盟者を巻き込むことによって、二極化を回避する必要がある。二極化された分断の一方に集まるだけで、他方を打ち負かそうとする自陣への擁護活動は、一般的に失敗に終わるか、ピュロスの勝利(損害が大きく、割に合わない勝利)と文化的・政治的反発のサイクルを繰り返し、他方の過激主義を深めることになる。
最後に、二極化に関する第三世代の理解は、米国ではまだ生まれたばかりだが、海外ではより確立されている。これは、政治家が自らの利益のために感情的な二極化を悪化させるインセンティブを与える政治構造を考慮したものである。有権者の49.9%が他の候補者を希望していたとしても、50.1%の得票率で選挙区全体を制する「勝者総取り」の政治システムは、感情の二極化の進行や、自分の政党に対する不満の増大と相関している。感情の二極化を悪化させている政治的インセンティブを変えるために米国の政治構造を変えることは、米国の民主主義をより強固なものにすべく、より結束力の強い市民を確保するための解決策の一部であることはほぼ間違いない。
>政治的宗派主義の3つの核心要素は「他者化、嫌悪、道徳化」であると主張した。トランプ氏はそのレシピをマスターした。
なんともトホホな分析である。
学問としては、私は物足りない。単なる政治文書、政治的プロパガンダのようにしか見えない。何故なら、トランプの主張や姿勢が人々の感情を煽り、感情的二極化に拍車をかけていると言わんばかりであるから。
言外に民主党バイデン政権は穏健と言っているような。
しかし、普通に考えて、違うのではないか?
というのも、ウクライナやイスラエルでの軍事支援の賛否はまさに二極化するテーマだろう。賛成か反対に分かれるのは当たり前のハナシ。
アメリカ帝国の場合、国内問題も深刻な筈だ。銃乱射問題、人種差別、人身売買、貧困、貧富の差。こうした問題を巡り、二極対立して賛否を巡りいがみ合うのは、私はむしろ自然なことだと考える。
アメリカ帝国は国論が二分するのが、むしろ正常。アメリカ帝国の有りようがおかしすぎる、そういうことではないのか?
少なくとも、軍産複合体・戦争屋やビッグファーマ等、利権勢力にしゃぶり尽くされているのが、アメリカ帝国民主党政権の実態だというのが私の受け止め方。だから、アメリカ帝国内部で反対派が声高に、時に感情的に意見をぶつけ、行動を起こすのはむしろ好ましいとすら考えている。
対立が激化して、アメリカ帝国内部が自壊することは、戦争輸出によりボロ負けするシステムの崩壊につながるかもしれないではないか?
勿論、未来を予測することは基本的にはムリなハナシ。トランプ再選をバラ色の未来と見做すこともお目出度いハナシであろう。トランプ再選後も結局相変わらず戦争屋や軍産複合体がアメリカ帝国を牛耳っている暗い未来も想定しておいたほうがよいだろう。
しかし、1月24日付Moon of Alabamaの著者が次のように書いていることに、私は同意するのである。
「トランプに対する私の意見は変わっていない。彼は平凡な米国大統領だ。彼の最大の欠点は、優れた人材を選ぶことができず、彼らの行動を制御し続けることができないことだ。マクマスター、ボルトン、ポンペオといったこれまでのトランプ大統領の選出は、どれもあまりにも過激で危険なものだった。」
「しかし、ウクライナ情勢の混乱から抜け出す方法を見つける可能性は、バイデン氏よりもトランプ氏の方がまだ高い。トランプ氏はバイデン氏ほどシオニストではない。 Netanyahoo と入植者に対する彼の意見は概して低い。」
暴戻をほしいままにするアメリカ帝国は自滅、覇権消滅するべきである。それは世界平和の第一歩と信じている。だから、国内対立から自滅するのも、世界平和のためには好材料ではなかろうか?正直、そんなふうに冷ややかにアメリカ帝国の国内問題を眺めている。
>>9
ウクライナが国民国家の概念からほど遠いことはここでは論議尽くされて来ていて結論が出ていることを今さら繰り返すことはしませんが、暗殺された安倍さんが「ゼレンスキーがNATOにジョインしないとプーチンに約束さえすれば、、、」と発言していたということですから、国民国家(NATION STATE)の定義を安倍さんは恐らくプーチンとの度重なるデスカッションで正確に捉えていて一人日本のB層を超越してたんだろうと私は推測してます。
NATO加入国と日本は主権を放棄した国家だと少なくともBRICSにシンパシーを抱く諸国は観ているのです。私もそうです。
私のコメントを孫崎先生がXにお取り上げされているのを知りとても嬉しいです。コロナ時代にツイッターが米で正しい医学情報を徹底して削除するのを知り敬遠してましたが、Xに替わったのを機に目を通すことにいたします。
>>9
>ロシアこそが今現に国民国家を侵略し、あわよくば消そうとしていますよ。
ネオコン君。グローバルサウスの受け止め方とは随分ズレているね。
>>20
>ロシアは西欧的な定義での国民国家をつくったことは一度もありません。
西欧的国民国家をスタンダードだと考えているようだ。
では、BRICSの台頭は何故か?グローバルサウスという国家群が、何故世界に影響力を及ぼしているのか?
西欧をスタンダードに据えては説明もできない。
西欧近代、西欧文明、西欧国民国家が時代遅れになる時代に至ったことを理解しなければならない。