中庸左派さん のコメント
このコメントは以下の記事についています
A-1 韓国、対中貿易が 31 年ぶりの赤字 (中国経済新聞) 韓国の産業通商資源省が発表した 2023 年の貿易に関するレポートによると、中国との貿易額は 180 億ドル(約 2.62 兆円)のマイナスで、国交を樹立した 1992 年以来 2 度目の赤字となった。 韓国にとって中国は最大の貿易相手国ではあるが、輸出の競争力が弱まったこと、また韓国製の中間材料に対する中国からの需要が減ったこと が赤字の主な理由である。 A-2 中国で存在感失う輸入相手国・韓国… 30 年前の水準まで後退(朝鮮日報) 昨年の 中国による輸入に占める韓国の割合が 6 %台 に低下したことが分かった。韓中国交正常化翌年の 1993 年( 5.2 %)以来の 30 年間で最低だ。中国の国・地域別輸入先でも韓国は 3 位に後退した。これは 中国市場で韓国製品が競争力を失い、中国が韓国製品を求めていないことを示しており 、韓国の対中輸出不振の現状を物語っている。昨年の対中貿易赤字は過去
問題は、独立自尊の国家運営を放棄するイデオロギー的旗振り役の存在である。謂わば、B層を教化煽動するA層である。このA層は、御用学者等の形で、時の権力の意向を汲み取り、B層に対して言葉巧みに政権へのお墨付きを与え、洗脳をする役割を担うのであるが、日本のようなアメリカ帝国の傀儡国の場合には、内部を骨抜きにする獅子身中の虫のような存在であろう。
サンプルのような論評を見かけた。毎日の今日の記事。東京大教授・遠藤乾というヒトの見解である。題して『迫りくる「世界無秩序」 カオスもたらすトランプ2.0』。
https://mainichi.jp/articles/20240208/ddm/004/070/014000c
迫りくる「世界無秩序」?
ということは、このヒトの考えでは、現在のアメリカ帝国民主党による「秩序」が守るべき「秩序」という前提か?少なくとも、論理的にはそうなると考えられる。
そもそも、その「前提」、何故?
アメリカ帝国はウクライナとイスラエルに武器支援をして、ウクライナ人の死者増大と経済破綻、国家破綻の後押しをしている。ネタニヤフのイスラエルに武器支援をすることは、2国家解決策を崩壊させ、パレスチナ人を虐殺することだけである。これらの手口はベトナムで、イラクで、アフガニスタン等で繰り返されてきた。
アメリカ帝国の民主党がやっている政策を、事実現実を取り出して、純粋に見た場合には、そう結論付けることが正しい。
逆に、そのような結論に達しないなら、それこそ曲学阿世ではないか?
遠藤氏はトランプ再選に関して「民主政治の根幹にかかわる重大事件を含め、4件の刑事訴追がなされ、91の罪に問われている人が、なぜまた大統領になりうるのか、にわかには理解しがたい。」
裁判所がゼッタイ的に公正公平なら、遠藤氏の「信仰」は正しい。しかし、裁判所は現実には「神」ではない。だから、遠藤氏の「信仰」は正しくはない。人間が関わる以上、悪意や陰謀が入り込む余地は常にある。
そのような多面的視点から疑うことにより、学問的知見は鍛えられる筈だ。小中学校の授業ではあるまいし、裁判所を「公平公正」と、大前提していること自体が、お粗末な思考ではないか?
「いくばくか希望が持てたのは、ロシアによるウクライナ侵攻の際であろうか。その時、西側諸国は「正しさ」を確信し、対露制裁や対ウクライナ支援で結束した。放置すれば、国際秩序の根幹が揺らぐからだ。」
これは単純な事実誤認、勉強不足だろう。出なければ、ホントに曲学阿世である。ウクライナでのロシアによる特別軍事作戦には、前史がある。2014年のマイダンクーデターの黒幕、アメリカ帝国のヌーランドらの暗躍から、ドンバス地域の露系ウクライナ人虐殺、ミンスク合意の破綻、NATO東方拡大、ウクライナ国内ネオナチ、こうした要素を公正公平に考慮しなければならない。
そして、「放置すれば、国際秩序の根幹が揺らぐ」などとやすっぽいことを言っているが、ウクライナは敗北間近だ。無駄死にしたウクライナ人達を応援した責任をどうとるつもりか?
世界は大きく変わろうとしている。私は、もはや集団的自衛権や同盟という概念が古臭くなっているのではないか?そんなふうにすら思われる。
しかるに、この学者らしきヒトは旧態依然たる思考回路から全く抜け出ていない。
「同盟国は米国の甘い汁を吸う敵。北大西洋条約機構(NATO)や欧州連合(EU)のように、戦後の米国がほぼ一貫して支持し、その国益に合うはずの組織は時代遅れとされる。日米安保も米韓同盟もどこまで重視されるか不明だ。」などと、トランプ流の一国主義を苦々しく見ている。
しかし、考えてほしい。アメリカ帝国民主党は専制主義対民主主義だとか、民主主義を守るために戦争を辞さない、などと奇怪な論理で戦争を正当化している。
戦争により民主主義が守られるわけがない。戦争は民主主義を破壊するだけだ。戦争をしないことが最大の人権尊重だ。
同盟の名の下に、アメリカ帝国の勝手なルール(秩序)、自由、人権、民主主義を守るなどというお題目で戦争に巻き込まれていく。それが現状の同盟だ。
私はそんな同盟はまっぴらゴメンだ、と声を大にして言いたい。
去る2月6日のIndian Punchlineで、「中国とロシアが米国をタリバンの炉に突き落とす」という論評は面白かった。記事のアウトラインは「2024年1月31日に中国がアフガニスタンのタリバン政府を外交承認したこと」であった。そうした文脈には、当然一帯一路がある。
そして、「タリバン政府がカブールで主催する地域会議に9つの地域国家、特にインドネシアとインドが参加」し、アフガニスタン政府は、周辺国との外交関係構築の基本について、「アフガニスタンと地域諸国の間の積極的かつ建設的な関与に向けた地域協力の発展を目的とした地域中心の物語」ということだと、述べたという。アフガニスタンのムッタキ外相は「参加者に対し、アフガニスタンで新たに生じている地域発展の機会を活用し、「潜在的な脅威の管理を調整する」よう求めた。」
要するに、アメリカ帝国流の人権、民主主義など、どうでもよい、という姿勢だろう。そんなことより大事な価値がある、そんなカンジではないか?
私は共感する。
MKバドラクマール氏は、中国とアフガニスタンとの外交関係承認から、「中国は、間違いなく、今や帝国主義の時代が永遠に葬り去られることを示している。かつての宗主国は「分割統治」という怪しげな手法がもはや機能しないことを認識すべきである。 」という認識を導き出した。
正に新しい思想と行動の胎動ではないか?
トーダイのエンドーさんには、MKバドラクマール氏の爪のアカを煎じて飲ませたい。
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