p_fさん のコメント
このコメントは以下の記事についています
A-1 【米大統領選 2024 】トランプ前米大統領、対立候補の地元でも余裕の勝利 共和党予備選( BBC ) 24 日に南部サウスカロライナ州の予備選挙があり、ドナルド・トランプ前大統領がニッキー・ ヘイリー元国連大使に大勝した。同州は、共和党でトランプ氏にただ一人対抗するヘイリー氏にとって、知事を 2 期務めた地元。 トランプ氏は約 20 ポイント差をつけて勝利した。トランプ氏はこれで、共和党予備選や党員集会で投票が行われた 4 州すべてで勝利したことになる。 A-2 得票( NYT ) 候補 得票数 % トランプ 451,905 59.8% ヘイリー 298,674 39.5% B 共和党内世論調査( RCP 平均) トランプ 77.1 % ヘイリー 15.3 % C 勝利の可能性のないヘイリー が何故戦い続けるか ・ヘイリー は多額の企業献金を受けて
ロシアはドナルド・トランプの勝利を望んでいるのか?
https://www.rt.com/news/593049-does-russia-want-trump-to-win/
共和党政治家の2期目は、米国の国際的立場に真の変化をもたらす始まりを告げるだろう-
外交防衛政策評議会議長etc. フョードル・ルキヤノフ記
今年の米大統領選の候補者は、いずれも明らかな弱点を抱えており、不利な評価を得ている。ジョー・バイデンの場合、主な批判の理由は明らかであり、益々疑う余地がなくなった老衰と認知力の弱さである。一方、ドナルド・トランプは、民主主義と米国の国益に対する脅威として、概念的に攻撃されるだろう。
8年前もそうだったが、トランプは独裁者に憧れ、一人支配を夢見ており、米国の同盟国を軽蔑している。トランプ側へのロシアの干渉という伝統的なテーマはまだ出てきていないが、何らかの形で出てくる可能性は高い。いずれにせよ、トランプがホワイトハウスに復帰すればクレムリンの勝利になるという論調が罷り通っている。我々は必ずしもその見解を共有しているわけではないが、可能性のあるトランプ2度目の大統領就任により、ロシアの立場を向上させるという期待がある。
2016年から2017年にかけても、彼がホワイトハウスに初登場する前夜と直後には、同様の想定がなされていた。とはいえ、実際には関係は急激に悪化したといえる。ところで、トランプ自身は「自分ほどモスクワに厳しい人物はいない」と飽きもせず繰り返していた。
制裁と制限の発動数という点では、この期間は記録的でさえあったが、バイデンが苦境に立っている今となっては、本当のドンチャン騒ぎへのリハーサルに過ぎなかったようだ。
では、トランプが11月に勝利した場合、私たちはトランプに何を期待できるだろうか?現実的なアプローチや人生経験から言えば、トランプはビジネスマンであり、起業家であるというのが現実だ。実際、まさに個人起業家である。
彼はずっと家族経営を続けており、そこで全ての決定を下し、従業員には無条件に従うことを求めている。彼の世界の中心には自分しかいない。しかし今、彼は米国にも居場所を作った。全ての大統領の中で最も偉大な大統領として歴史に名を残すためには、米国を偉大な国にしなければならない。ロシアを含む他の国家は、トランプにとって殆ど関心がない。彼の中では、それらは自分の主目的を達成するための道具に過ぎないのだ。
この前大統領のビジネスライクなメンタリティは貴重な資質だ。どんなにタフなプロのビジネスマンであっても、その仕事は破壊することではなく、増やすことであり、そうでなければビジネスそのものの意味がなくなってしまう。トランプは久しぶりに(恐らくジミー・カーター以来)、新たな軍事作戦を一度も展開しなかった米大統領だった。彼の外交政策は、敵対国に対する激しい攻撃を伴うが、常に慎重な引き下がりを伴っている。彼は慎重で、理解し難い複雑な状況には介入したがらない。
国際舞台でこのような戦術が有効かどうかは、一般的には疑問が残る。しかし、中国や欧州のNATO加盟国との関係で実証されたように、トランプが主要な利益を重視する場合には それが機能する。どちらのケースでも、問題は金銭、つまり米国市場へのアクセス条件と防衛費の支払いであった。トランプは この両方の面で何とか動くことができた。
戦略的要素や地政学的計算を伴う複雑な問題は、トランプが北朝鮮やある程度ロシアへのアプローチでも明らかにしたように、金銭的なレベルだけでは解決できない。しかし、そのイメージとは裏腹に、彼は「危害を加えない」という原則に基づいて、どちらに対しても慎重である。
トランプが非難されている孤立主義は、どのような国であれ、他国で起こっていることへの無関心という形で表れている。それは、他国を米国主導の秩序に沿わせるために価値観を広めるという、現代米国の政治的イデオロギー構造全体に疑問を投げかけるものである。
このアプローチのルーツは、「山上の垂訓」の歴史に遡る。しかし、グローバル時代のように、米国の全面的な力に支えられて、米国主導の秩序に沿うことが疑問の余地のない義務となったことはかつてなかった。この原則にトランプは異議を唱えようとしており、それが彼の外交政策への本能に向けられた激しい攻撃の主な理由である。
モスクワがトランプに好意的だと考える人たちは完全に間違っているわけではないが、その理由は この挑戦者に親ロシア的なバイアスが掛かっているからではない。そのようなバイアスが掛かっていないからなのだ。
最終的に この共和党候補が勝利した場合、2つのシナリオが考えられる。一つは、ワシントンで絶望的な闘いが繰り広げられ、党内・党外での闘争に多くのエネルギーが費やされることだ。これは敵の注意がそらされるため、ロシアにとって有利である。
もう一つは、極めて不利な状況にもかかわらず、トランプ大統領の再登場は、米国の国際的立場に真の変化をもたらす始まりを意味し、より限定的な議題とより現実的な優先事項の選択に向けて、世界の他の国々に新たな機会を開くことを意味するということだ。
Post