中庸左派さん のコメント
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日本製鉄 は昨年 12 月 米鉄鋼大手 USスチール を 買収 に合意した。買収額は141億ドル(約2兆円) である。 USスチール は本社を 東部 ペンシルベニア州 におき、 122年の歴史を誇り、かつて世界最大の企業 であった。 近年ニューコア が 米国内でも鉄鋼最大手の地位をに譲っていた。 今大統領選は 勝者総取り方式 が採用されており、 共和党 ・ 民主党 の支持率が拮抗し選挙の度に勝利政党が変動する州を スイング州と呼称する。この中に ペンシルベニア州 等がある。 トランプ前大統領は1月 「とても恐ろしいことだ。日本製鉄が US スチールを買収したら、私なら即座に、絶対に阻止 する 」 と述べた。 更にバイデン大統領も3月 14日、「国内で所有、運営される米企業であり続けることが不可欠だ」 の述べた。 日本製 の USスチール 買収は大統領選の争点となった。 日本製鉄は 3月 15日、「強い決意でプロセスを完遂し、買収を完了させる」 と声明を行っているが、
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/d27e273a1400aab0ef65bb975ecddb9e45161cb1
「Cleveland-Cliffsの買収提案が頓挫する中で、急浮上してきたのが、日本製鉄の数倍の提案である。最終的にUSスチールが選んだのは日本製鉄であった。USスチールは声明文の中で「日本製鉄と一体化することで、発展する顧客のニーズに対応できる能力とイノベーション力を持った本当に世界的な鉄鋼会社を創出することになる」と、売却の狙いを述べている。
さらにUSスチールは声明の中で「私たちは、日本製鉄による買収は全ての関係者に最善の恩恵をもたらすと信じている。アメリカにも恩恵をもたらし、国内製鉄産業の競争を促進する一方で、当社の世界的なプレゼンスを強化することになる」と、日本製鉄との取引のメリットを強調している。」
「戦争は政治の延長」という金言があるが、貿易、市場などというものも所詮、政治の延長ではないか?ルール?自由競争?
全て虚妄ではないか?
ありもしない資本主義の自由競争とか、貿易ルールより、外交による二国間関係とか、信頼関係により物事を進めていく形でいいではないか?
「日本製鉄のUSスチール買収案件、バイデン大統領「国内で所有・運営される米企業であることが不可欠だ」と反対表明。」
上等だ!同盟国と言われているアメリカ帝国は日本を信用していないことがハッキリした。トランプもバイデンも同じ。だから、日本も「日本第一」でやれば良いだけのこと。アメリカ帝国に忖度したり、助ける必要などない。国益優先。基本戦略は、こんなカンジで良いのではないか?
多極化時代に同盟は古い足枷だ。
もっとも、Global Timesはこんな風に論評した。日本人も耳を傾けようではないか。
https://www.globaltimes.cn/page/202403/1308793.shtml
-----以下、Global Timesの引用-----
米国の政治家たちは、中国の製造業を中傷するために、"不当な補助金"、"国家安全保障上の脅威"、"強制労働 "など、多くのレッテルを貼ってきた。 例えば、反中国的な米国の政治家たちは、上海振華重工が生産する大型クレーンは「トロイの木馬」のような働きをすると主張し、設備の保守や操作の安全のために設置された一般的なセンサーについて騒ぎ立てた。
しかし、中国の製造業を取り締まることで、アメリカの製造業を活性化させることなどできないという明白な事実を、理性的な頭脳を持つ者が見抜けないはずはない。 中国に力を注ぐことは、アメリカの製造業の衰退に対する真の解決策を見いだせないことを隠すためのいい加減な隠れ蓑であり、保護主義は自己欺瞞である。
産業が保護されればされるほど、その産業が市場で強く競争力を持つようになる可能性は低くなることは、数多くの例で証明されている。 例えば、米国の鉄鋼産業である。
米国の鉄鋼業界が米国政府に助けを求めたとき、ワシントンは業界を保護するためにしばしば高い関税を課した。 2018年3月、ドナルド・トランプ前米大統領は事実上すべての鉄鋼製品の輸入に25%の関税を課した。 これは米国の鉄鋼業界の運命を変えることはなく、むしろ衰退を加速させた。
2023年12月、日本製鉄がUSスチールを現金149億ドルで買収することで合意に達する計画を発表したとロイター通信が報じた。 この取引には賛否両論あるだろうが、米国の鉄鋼業界の競争力不足は否定できない。
その意味で、保護主義は他国を傷つけているように見えるが、実際にはアメリカ自身の産業を犠牲にしているのだ。
-----引用ここまで------
「他者」の声を聞きましょう。競争力のことなら、中国人に教えを乞いましょう。
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