りゃんさん のコメント
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A ― 1 イーロン・マスクの X 発言 午前 3:35 · 2024 年 3 月 31 日 It was a tragic waste of life for Ukraine to attack a larger army that had defense in depth, minefields and stronger artillery when Ukraine lacked armor or air superiority! Any fool could have predicted that. ウクライナが装甲 (車) や制空権を欠いているときに、深層防御、地雷原、強力な大砲を備えた大軍 (ロシア) を攻撃すること (注:昨年ウクライナは大規模“奪回作戦”を展開) は、ウクライナにとって悲劇的な命の無駄で あった 。そんなことは 如何なる 愚か者 でも 予想できた ことである 。 1 年前の私の勧告は、ウクライナが陣地を固め、あらゆる
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戦争が十分長引けばオデッサも陥落するだろう。
私の考えでは、ウクライナが黒海へのアクセスを完全に失うかどうかが、本当に残された問題である。そうなる前に、交渉による解決を勧める。
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と書いている意味がよく考察できてないとおもわれるヒトもいるので、いちおう説明しておく。
オデッサが陥落するということは、ロシア領から沿ドニエストル共和国までロシアが打通することとなり、ウクライナは「黒海へのアクセスを完全に失」い、内陸国化することが決定的になる。
第一に、そうなれば小麦輸出が主要産業であるウクライナは、もはやロシアの傀儡国になるしかなく、結局ロシアに併合されるのは目に見えている。そうだとすれば、ウクライナは「そうなる前に、交渉による解決」をマスクにいわれなくても模索するだろう。ただし、ロシアは応じないだろう。
第二に、マスクは、第一の考察から考えられるように、ロシアがウクライナ全土をわがものにしようとしていると考えている。「本当に残された問題」と言っている。東部住民がどうのでロシアが満足するとは考えてないのだ。わたしもマスクに同意する。そして東部住民がどうのという考察はもうロシアの宣伝工作と認めて、やめたら、とおもう。
第三に、しかし、オデッサ陥落は米国の援助がない状況でも簡単にはおきない。たしかに「戦争が十分長引けば」そういうこともあるかもしれない。しかし、これから一年程度では、絶対ということはないにしろ、まずおきない。いくつか理由はあるが、最大のものは、ロシアが黒海の制海権を失っているからだ。この状況ではオデッサ攻撃部隊は黒海側から攻撃を受ける。
沿ドニエストルまでの打通の可能性は、2022年の春から夏ごろにはあった。ロシアに勢いがあったし、実際ロシアの将軍のなかにはそういうことを口にしていたひともいたと記憶しているし、わたしもそれに関してこのコメント欄に書いた記憶がある。しかし、今後一年程度ではまず無理だろう。そして「戦争が十分長引けば」ロシア国内の問題も広がるだろう。
ではマスクはなぜいまごろこんなことを書くのか。
第一に考えらえるのは、マスクがよくわからないまま適当なことを書いている可能性だ。その可能性が高いような気がする。
第二は、なにかウラの意味がある可能性だ。マスクのツイはほぼ米国国内政治とすれば、たとえば、訪中するイエレンに向けてなんらかのメッセージを送っているのかもしれない。こうなるともう、なにもわからない。
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