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中庸左派さん のコメント

「武力で平和はつくれない!とりもどそう憲法いかす政治を 2024 憲法大集会」が5月3日に開催されるという。おそらく、このての集会では日本では最大規模だろう。旧社会党系から共産党まで連帯して開催される枠組みだからだ。

だが、私は、率直に、アホらしくて、ゼッタイ参加しない。理由はこのスローガンだ。

「パレスチナ即時停戦とウクライナからの撤退、憲法9条をいかした平和外交を求めます。」

http://www.peace-forum.com/info/kenpou2024ariake.html

違和感。ナゼ、パレスチナは「即時停戦」なのに、ウクライナは「撤退」なのか?ナゼ、ウクライナについても「即時停戦」ではないのか?
そして、アメリカ帝国ら西側の武器支援に対して、ナゼ批判がないのか?

理解し難い。ウクライナについては、実質的に「戦争を続けろ!」というメッセージでしかない。

こんなものは反戦平和でも、平和運動でも、憲法9条の理念でも何でもない。

このアホらしいスローガンの背景には、おそらく、共産党の方針も影響しているのだろう。

「ロシアとウクライナに「即時停戦」を要求することは、違法な侵略者とそれに抵抗する者を同列におくことになり、道理のある態度とは言えません。」

https://www.jcp.or.jp/akahata/aik23/2024-03-13/2024031303_01_0.html

「違法な侵略者」、これは一面の見方に過ぎない。開戦から3年経つのに、戦争の原因を正確に認識していない、驚くべき知的怠慢と不誠実だ。

例えば、2022年2月のロシアとウクライナの戦争は、ウクライナ側から始まったという説があることをご存知だろうか?具体的には、2月16日以降、ウクライナ軍側からの露系ウクライナ人地域に対する急激な砲撃の増加が「開戦」の狼煙である、という説だ。

以下は、ジャック・ボー氏(スイス陸軍の元大佐、戦略アナリスト、諜報およびテロの専門家https://fr.wikipedia.org/wiki/Jacques_Baud)の見解である。OSCE(OSCEウクライナ特別監視団は、欧州安全保障協力機構の国際民間監視団)の日報を踏まえて、次のように語った。

---------引用ここから---------

2月17日、ジョー・バイデン大統領はロシアが数日以内にウクライナを攻撃すると発表した。彼はどうやって知っているのでしょうか?謎…しかしOSCE監視員の日報が示すように、16日以降、ドンバス住民への砲撃が劇的に増加した。当然のことながら、メディアも欧州連合もNATOも西側政府も反応せず、介入もしない。後にこれはロシアの偽情報だと言われることになる。実際、欧州連合と一部の国は、ドンバス住民の虐殺がロシアの介入を引き起こすことを知りながら、意図的に無視しているようだ。

---------引用ここまで---------

https://cf2r.org/documentation/la-situation-militaire-en-ukraine/

「違法な侵略者」

少なくとも、上記引用から、これが偏った、一面的見方であることは分かる。しかも、丸2年も経つのに。

さらに、「ウクライナからの撤退」?あり得ない。

何故なら、ウクライナは負けているから。「ウクライナ、限界近いとの懸念高まる-戦争開始後最も脆弱と当局者」

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-04-11/SBSGIGT1UM0W00

https://www.rt.com/russia/596199-ukraine-us-eu-breakthrough/

ウクライナが負けて、敗北の瀬戸際なのに、ロシアが撤退するわけがない。ロシア撤退のスローガンに誰も異論を挟まなかったのだろうか?

しかし、非現実的空論は戦争の停止にはジャマなだけだ。現状を前提にすれば、ロシアはウクライナの無条件降伏以外応じないだろう。

日本のリベラル派やサヨクは、現実分析も現実認識もなく、戦争原因にわけいって真摯に考える知的誠実さもない。

これでは、完全にB層の凡庸な悪と同類である。私は現実主義を自認しているので、空論的平和論を嫌悪する。
No.9
1ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
POLITICO 「ウクライナは敗北に向かっている 西側諸国がキエフに武器を送ることに失敗したことが、プーチン大統領の戦争勝利を助けている。」ジェイミー・デットマー著、キエフにて Ukraine is heading for defeat ウクライナの兵士に、西側諸国が「必要な限り」キエフを支持すると今でも信じているかどうか尋ねてみてください。ある軍人が最前線から不満を漏らしたように、砲兵部隊が最後に砲弾を発射してから 4 週間が経過すると、その誓いは虚しく響く。 ウクライナ軍が弾薬を使い果たしているだけではない。 西側諸国が援助を送るのを遅らせているということは、この国が砲弾よりもさらに供給が難しいもの、つまり 勝利に必要な闘争心というものが危険なほど不足している ことを意味している。 兵士たちの士気は厳しく 、容赦ない砲撃、先進兵器の不足、戦場での損失により低下している。前線から数百マイル離れた都市では、戦
孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。