中庸左派さん のコメント
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A-1 :北京では、習氏とプーチン氏は分断された世界での緊密な連携に何の疑問も残さなかった CNN 5 月 17 日 In Beijing, Xi and Putin left no question of their close alignment in a divided world 習近平とプーチンの会談では、中国とロシアの指導者が世界に対するビジョンにおいてどれだけ緊密に連携しているか、そして独裁的な「強力な推進力」を強化することに疑問の余地はなかった。 両者は戦略的パートナーシップを深めることを誓い、不安定化する侵略者として描いた 米国に狙いを定めた。 台湾からガザ戦争までの問題に関する共通の見解を概説した 7,000 語にわたる包括的な共同声明の中で、両国は次のように宣言した。「ロシアと中国の関係は、世界の急速な変化の試練に耐え、強さと安定を示し、彼らの歴史の中で最高の状況を経験している」と宣言し
それは、多極化やBRICS、グローバルサウスである。
中露の共同声明には、この用語が頻繁に出てくる。
https://www.chinanews.com.cn/gn/2024/05-16/10217948.shtml
https://www.globaltimes.cn/page/202405/1312477.shtml
しかし、CNNの記事には、全く触れられていない。これも、「半ポスト真実」現象だろう。因みに、この概念は在野の研究者である嶋崎史崇氏が提唱しているもので、定義は次の通りである。
------------引用ここから--------------
まずは大多数のメディアが、本当は専門家の間でも複数の見解が対立する問題について、半面または片面から見た見解を伝え続けることで量的に圧倒し、それに対立する少数だが有力な根拠ある見解・見方があたかも存在しないかのように演出する。そうすることにより、メディアが純然たる嘘をついたり、虚偽情報を捏造したりしているわけではなくとも、両方の見方を知る人から見れば、実像から懸け離れた偏向した言論状況が出現する、という事態
(嶋崎史崇著『ウクライナ・コロナワクチン報道にみるメディア危機』、本の泉社)
------------引用ここまで------------
中露の背後には、西側アメリカ帝国らを圧倒する、グローバルサウスという世界的マジョリティが存在することを語らないと、本当に起こっている世界的潮流はわからない。
CNNの描き出す世界観は、中露対アメリカ帝国という、冷戦の焼き直しにしか見えない。しかし、現実に起こっている事態は、グローバルサウスの国力が増大し、アメリカ帝国らが押し付ける「ルールによる秩序」では、統制不能になっている、ということだ。これが多極世界だ。
多極世界では、軍事同盟や軍事ブロックによる覇権競争は時代遅れになる。「冷戦」はやはり古い。一極覇権が通用しないからだ。これは私の勝手なイメージだが、相互に文化や文明を尊重しながら、主権国家による緩やかな協力関係に基づく国際秩序が多極世界ではないか?
この多極世界を否定する一極覇権主義がアメリカ帝国の基本方針だろう。だから、アメリカ帝国のメディアは、多極化とか、グローバルサウスを無視するのだ。
そして、日本人には、グローバルサウスは学術用語ではない、とかわけのからないことをいう学者とか、多極化という国際世界トレンドもしらないB層で溢れている。
日本の知的劣化はヒドイ。
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