中庸左派さん のコメント
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長く、若年層の自民党支持が続いていた。 私はこうした現象を、①中・高校と教科書的教育(政府の考える思想を唯一の正義と教え、それを受容する若者を育ててきたこと)、②政治を語ることは仲間の共通感覚から離れるという風潮を作ってきたことなどに起因するとみていた。 世界的にみると、社会の不正義に反発するのは大体若者である。例えばガザ戦争で、米国の学生は100以上の大学でイスラエル時事に反対運動を展開した。日本でも1960年の安保闘争の中心になったのが学生であった。 だが長らく自民党支持の週真に若い世代がいた。 裏金問題を契機に自民党批判の勢力になった。多分これは今後の政治に大きい影響を与えるであろう。 A-1 自民支持率、 18 歳~ 20 代は 12 ・ 5 % 「政治とカネ」になお強い不信感 産経・ FNN 合同世論調査 産経新聞社と FNN の合同世論調査では、 18 歳~ 20 代で石破内閣を「支持する」と答えたのは 32 ・ 0
若者から支持を集めた政党、国民民主党というのも、保守傾向による一つの選択肢として消去法的に選ばれたのではなかろうか?
70年安保闘争以降、若者達の政治主張離れは著しい。セクトの内ゲバや連赤事件等、政治的原理主義による犯罪を含む過激な政治闘争が嫌悪されたことも大きいと思われる。ソ連邦崩壊により共産主義とか社会主義に対するイデオロギー的魅力も薄れた。今や大学でマル経を講じる教員は絶滅してはいないだろうか?
その意味では、体制選択という解りやすい対立軸が消え、グローバル資本主義の世界における修正主義の選択のようなチマチマした改良主義的選択肢しかなくなった。国内においては、実質的には大問題はなくなり、細かな争点の濃淡がある程度の、争点なき時代になって久しいと受け止めている。
ただ、繰り返し何度も書いていることだが、私自身は、日本の外部環境は激変していると考えている。アメリカ帝国や西側の衰退やBRICS等グローバルサウスの台頭である。この意味では、日米安保体制のあり方やアメリカ帝国の属国化の是非は、私自身は大問題だと受け止めている。しかし、若者も含めて、日本はB層ばかりなので、大問題は存在しないだろう。
ともかく、冷戦が終わり、イデオロギー対立の終わった今、若年層の保守化はある意味必然の流れではないだろうか?「現状容認」傾向の上で、よりクリーンな政治を若者達を含む庶民は求めている。そして、その方向性は正しい。
若者達の自公政権の腐敗堕落を正すための自公離れも正しい選択である。だから、肯定的に評価したい。
問題は、自公政権の腐敗堕落をキチンと認めず、裏金問題は大したことない等と嘯き、小沢氏の陸山会事件のほうが問題だとか、ハナシをすり替える自民党支持層だろう。こういう連中ばかりになると、政治は劣化するばかりである。
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