中庸左派さん のコメント

総合的に見ると、今回の停戦は実質的には、何もなかったカンジではないか?「停戦合意」後に双方のエネルギー施設にドローン攻撃もなされたという。

https://www.thomasfazi.com/p/trump-putin-phone-call-yields-no

基本的には、ロシアはウクライナに対して“無条件降伏“を突きつけるだけだろう。ロシア側は電話会談後、停戦和平の条件を改めて発表したが、これまでプーチン大統領が述べたことをブレることなく、繰り返した。対して、アメリカ帝国側は具体性のない一般論だけであった。だが、双方とも対話を継続することは確認したから、それはそれで良いだろう。

交渉における現実的前提を整理すると以下のようなところだと考えている。

元からロシアによる特別軍事作戦の終結は、あまりハバのない交渉になると予想できる。普通に考えて、ロシアが譲歩の余地を前提にするなら、そもそも特別軍事作戦に踏み切るわけがない。①ウクライナ中立化②クリミアやウクライナ東南部併合③ウクライナの非ナチ化を断固として確保するために、ロシアは戦争に踏み切った。

一方、ウクライナからすれば、人命尊重や国土の荒廃を回避できるという最重要なメリットを獲得できるのだから、それで十分な“獲得目標“ではないか?ウクライナとしては人命尊重以外は、最早些末なことだろう。そもそも、戦況は完全にロシア優勢、ウクライナ敗北必至であるから、ロシアがウクライナに譲歩する理由は全くない。

それにしても、相変わらず、西側メディアは現実を直視せずに、NATOで平和維持軍派兵だとかあり得ないハナシをしているから、呆れ果てる。そんな条件をロシアが受け入れるわけがない。まして、アメリカ帝国軍の派兵?それは露米の直接的全面戦争を意図するのか?いずれにせよ、あってはならない妄想はやめた方が良い。

基本的にはウクライナの安全保障はロシアが保証するのが、一番現実的だろう。そして、停戦監視はNATO軍ではなく、非米側の軍が担当したほうがよい。中国、北朝鮮とかインド、南アフリカ、ブラジルとか、要するに非米側ならロシアは受け入れるのではないか?
No.3
3日前
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  プーチン大統領は 18 日、トランプ米大統領との電話会談。  現在、兵員数、武器数でロシア軍は3-10倍程度の優位を持っている。  勿論、戦争継続によってロシア兵は死ぬが、ロシア経済はプラス成長を続けており、終戦しなければならない程追い込まれていない。  戦争継続になれば、ウクライナは更に失地の可能性もあり、兵員がもともと少なく、ロシア軍兵器の優位性の下、兵員の消耗が激しい。  この中ウクライナ側から見ると、① NATO が停戦後、平和維持部隊の派遣を画策している、②軍備の輸送が継続していることで終戦の意欲が本物と見ええない状況にある。特にミンスク合意についてメルケル元首相がウクライナ側に軍部を整えさせる時間稼ぎであったと発言することもあり、ロシア側の警戒心は高い。  プーチン大統領は和平への努力をするトランプ大統領に、「エネルギー目標の制限には同意する」としてトランプ大統領の面子を潰すようなことをしない
孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。