• このエントリーをはてなブックマークに追加

トヨトミさん のコメント

安倍首相は、今年4月23日の国会にて、

「憲法の前文にこうあるわけでございます。『平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した』。自分たちの国民の安全、命を他国の人たちの善意に委ねていいか、このこと自体を疑問に思わない方がおかしいというのが私の考え方でございます。やはりこうした仕組みを基本的に変えていくことによって我々は真の独立の精神を取り戻すことにつながっていくと、こう信じております」

という発言を国会にて行なっていたが、その認識には疑問を感じた。
安倍首相は、平和というものを自分たちだけで実現できるものだと勘違しているのではないか。平和とは、常に他者が存在し、その他者との関係性の中にのみ生じる状態のはず。
よって、平和とは、原理的に常に他国の姿勢や互いの信頼関係に依存しているものだと考える。
日本が自主独立と言いながら武力を増強すればするほど、自らが進んで平和を放棄していることになるのではないか。

あと自民党の憲法改正案に「正義」という言葉が入っているのが気になった。
正義を声高に主張する者は、同時に自らが「悪」の存在でもあるのだという事実を忘れるべきではないと思う。
No.13
138ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
  現在の憲法は米国に押し付けられたものである。  それはその通りである。  だから自主憲法を作りたいという論理はわかる。  しかし、新しく作られるものが質的に優れているということを前提とする場合である。  自民党案と現行憲法を比較してください。  驚くべき水準の低さである。現行憲法は訳文調の問題がある。しかり理念があり哲学がある。  自民党案のうすっぺらいこと。自分達の憲法案がはるかに劣っていることに気付かぬ重症である。  自民党などがしばしば批判する「諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した」という部分は、今日の世界の安全保障秩序がまさにそれである。 究極の核兵器において、米国がロシア、中国の核攻撃をさけられるのは相互確証破壊戦略と言って相手国が攻撃しないといということに依存している。中国、ロシアが如何に信頼できない国であるかを論じてもしようがない。相
孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。