m.m.さん のコメント
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米英仏はシリアへの攻撃の準備を進めている。
しかし、この攻撃は、2003年のイラク攻撃にもまして法的、政治的根拠が乏しい。
1:化学兵器を使用したとの疑念で軍事制裁を行うことが国際的に認められてきたのか。
(1) 米国務省でのやりとり
「原爆投下も国際法違反か」シリア化学兵器使用で米国務省に質問飛ぶ
米政府はアサド政権による化学兵器使用を断定。この日の会見でハーフ国務省副報道官は国連安全保障理事会による武力行使容認決議なしに軍事介入することを念頭に、多数の市民を無差別に殺害したことが一般的に国際法違反に当たると強調した。これに対してロイターの記者は「米国が核兵器を使用し、広島、長崎で大量の市民を無差別に殺害したことは、あなたの言う同じ国際法への違反だったのか」と質問。ハーフ氏はコメントを避けた。(29日産経)
(2) イラクがイラン・イラク戦争で化学兵器を使用するの
化学兵器を、米・英・仏にとつて「敵」である政府軍に与えるとは考えにくい。
反政府軍が、政府軍と見せかけて使用したと考えるべきだろう。
イラク攻撃を前にした、国連の調査団の調査で、大量破壊兵器がないことが判明していたが、当時のパウエル国務長官が国連で、「イラクが大量破壊兵器を持っていることは間違いない」と演説した。
何万人もの無辜の市民を殺戮し、それ以上の難民をうんだ激戦の末、大量破壊兵器は結局何一つ発見できなかった。
米国は、あの失敗から何も学んでいないのだろう。
それにしても、オバマ大統領が「化学兵器を使ったのはアサド政権だ」と発言する前日に、安倍晋三というどこかの国のお馬鹿さんが、外遊中のカタールで「アサド政権が使ったのは間違いない、アサドは辞任すべきだ」と発言している。何の根拠もなく、他国の指導者に辞任を迫ったのは、内政干渉であり、不謹慎であり、非常識だが、これを批判するメディアがない。「この国のマスコミは地に落ちた」と言わねばなるまい。
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