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しょうちゃんさん のコメント

夏目漱石は英語の教師でしたが、実は漢文の達人でもありました。彼自身、英語より漢文を好むと語っていましたが、昨今の日本と中国の対立は、日本人の漢文に対する素養が著しく欠落しつつあることにもその遠因があるようです。西洋とは異なった東洋の思想、それは日本独自のものではなく、中国から学んだものです。日本人は都合よく西洋と東洋を使い分けていますが、いずれも日本のオリジナルではありません。日本のある作家が、日本の思想には武士道があると得意がっていますが、新渡戸稲造が西洋に向かってアピールした武士道も、元をただせば儒教にキリスト教を接ぎ木したようなものです。「惻隠の情」は日本独自の心などと言っていますが、それは中国の孟子の「惻隠の心は仁の端」から取られたものです。西洋に向かっては、東洋(実際には中国)の思想を持ち出して独自性をアピールし、アジアに対しては西洋に連なる先進国のような顔をする虚構を、たぶん中国人や韓国人は見破りバカにしていると思います。思想には論理が不可欠ですが、思想なき国には、論理もまた不在でしょう。尖閣の問題ですが、これを国家レベルの対立にしてしまったのは、石原元都知事に始まって野田元総理が国有化してしまったことに原因があることは、冷静に論理的に考えれば誰にでもわかることでしょう。彼らのしたことは、小さな漁船一隻が領海を越えたこととわけが違うのです。日本側が、国家レベルで喧嘩を仕掛けたのです。
日本政府は中国側が言うように、さっさと棚上げに戻すように交渉するべきでしょう。
No.2
136ヶ月前
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  今小説に挑戦している。仮題は『小説外務省ー尖閣諸島問題ー』である。 意識的に、小説の書き方を学んだことはない。慌てて、『吾輩はねこである』を手にした。ひょっとして手本になるかもしれないと思った。 そこでおもいがけず、次の記述に会った。 「(苦沙弥先生と落雲館の生徒とのいざこざに関する哲学者先生の言葉として)  中学の生徒なんか構う価値があるものか。なに妨害になる。だって談判して    も、喧嘩をしてもその妨害はとれんのじゃないか。僕はそういう点になると西洋人より昔しの日本人の方が余程えらいと思う。西洋人のやり方は積極的積極的といって近頃大分流行るが、あれはおおいなる欠点を持っているよ。第一積極的といったって際限がない話しだ。いつまで積極的にやり通したって、満足という城とか完全という境にいけるものじゃない。向に檜があるだろう。あれが目障りになるから取り払う。とその向うの下宿屋が邪魔に
孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。