• このエントリーをはてなブックマークに追加
『吾輩はねこである』を読んで、尖閣問題を考えてみた
閉じる
閉じる

新しい記事を投稿しました。シェアして読者に伝えましょう

×

『吾輩はねこである』を読んで、尖閣問題を考えてみた

2013-09-29 06:46
  • 5

 

今小説に挑戦している。仮題は『小説外務省ー尖閣諸島問題ー』である。

意識的に、小説の書き方を学んだことはない。慌てて、『吾輩はねこである』を手にした。ひょっとして手本になるかもしれないと思った。

そこでおもいがけず、次の記述に会った。

「(苦沙弥先生と落雲館の生徒とのいざこざに関する哲学者先生の言葉として)

 中学の生徒なんか構う価値があるものか。なに妨害になる。だって談判して    も、喧嘩をしてもその妨害はとれんのじゃないか。僕はそういう点になると西洋人より昔しの日本人の方が余程えらいと思う。西洋人のやり方は積極的積極的といって近頃大分流行るが、あれはおおいなる欠点を持っているよ。第一積極的といったって際限がない話しだ。いつまで積極的にやり通したって、満足という城とか完全という境にいけるものじゃない。向に檜があるだろう。あれが目障りになるから取り払う。とその向うの下宿屋が邪魔に

この記事は有料です。記事を購読すると、続きをお読みいただけます。
ニコニコポイントで購入

続きを読みたい方は、ニコニコポイントで記事を購入できます。

入会して購読

この記事は過去記事の為、今入会しても読めません。ニコニコポイントでご購入下さい。

コメント コメントを書く

中国から伝わってきた仏教は、形而上の仏心ー妄心の中間に形而下の実存意識ー阿頼耶識があり、全一的綜観的見方を説いている。心が心を見ることをせず、心は心としてあれ、すなわち主客を対立させてはいけないと説いているのです。
仏教の話としてではなく、私たちの日常の生活のあり方を説いているともいえます。
日本人の多くは、仏教を心の支えにして生きてきたはずです。中国、韓国からの文化を吸収してきたのです。
夏目漱石は、文章の背後に仏教の思想が色濃くにじんでおり、私も、若いとき読んだ感慨と現在では、大きく異なってきます。
今の若い人たちも、孫埼さんが言っておられることの背後に日本伝統の仏教思想が息づいているのを見ていただきたい。

No.1 136ヶ月前

夏目漱石は英語の教師でしたが、実は漢文の達人でもありました。彼自身、英語より漢文を好むと語っていましたが、昨今の日本と中国の対立は、日本人の漢文に対する素養が著しく欠落しつつあることにもその遠因があるようです。西洋とは異なった東洋の思想、それは日本独自のものではなく、中国から学んだものです。日本人は都合よく西洋と東洋を使い分けていますが、いずれも日本のオリジナルではありません。日本のある作家が、日本の思想には武士道があると得意がっていますが、新渡戸稲造が西洋に向かってアピールした武士道も、元をただせば儒教にキリスト教を接ぎ木したようなものです。「惻隠の情」は日本独自の心などと言っていますが、それは中国の孟子の「惻隠の心は仁の端」から取られたものです。西洋に向かっては、東洋(実際には中国)の思想を持ち出して独自性をアピールし、アジアに対しては西洋に連なる先進国のような顔をする虚構を、たぶん中国人や韓国人は見破りバカにしていると思います。思想には論理が不可欠ですが、思想なき国には、論理もまた不在でしょう。尖閣の問題ですが、これを国家レベルの対立にしてしまったのは、石原元都知事に始まって野田元総理が国有化してしまったことに原因があることは、冷静に論理的に考えれば誰にでもわかることでしょう。彼らのしたことは、小さな漁船一隻が領海を越えたこととわけが違うのです。日本側が、国家レベルで喧嘩を仕掛けたのです。
日本政府は中国側が言うように、さっさと棚上げに戻すように交渉するべきでしょう。

No.2 136ヶ月前

西洋でも東洋以上に深い文化をもった人はいますよ。でもそれは隷属者には決して出してこない。

つまり隷属性を自分自身で超克することが肝要です。これを他人に依存すれば単にその人に隷属するだけですから。
 

No.3 136ヶ月前

夏目漱石の東洋人の知恵、シェリングの勝利の概念、いいですね。領土問題は歴史、国際法上の正当性を根拠に自国の主張のみが100&正しく、相手国の主張は0%認めない事が原因で、その解釈や根拠の違いから自国の主張が如何に正当と言っても相手国から見れば不当そのもので絶対に認めない。元々西洋植民地支配の論理に基づく国際司法に委ねようとしても上手くいかないし、これでは独仏(EU)等の関係と同様なものを東アジアに移すなど未来永劫出来ない。資源の開発も互いに牽制して永久に手も付けられないし、先ず静かな環境で感情論などを極力排して理性的に処理するしかない。尖閣なら、自国の主張はまず棚に上げ(これ難しそうだが)、領海、国境画定委員会の様なものを立上げませんかと提案して、例えば、尖閣の最高地点を境に線を引くとか、周辺領海を共有するとかを国益を最大限留保すべく静かに議論すべきです。その際譲歩は絶対認めない国内の強硬意見をどう抑えるか問題ですね、争う事により永遠に資源の開発利用が出来ない不利益と軍事費用増大や関係悪化による経済的損失とその反対のどちらが自分(自国)自身が持つ価値体系との関係で意味を持つのか?じっくりと議論し世論形成すべきです。感情論にまかせて永遠にこのままでは損ですよね。

No.4 136ヶ月前

ねこは隷属性を避ける習性があるようです。
 
日本人からノーベル経済学賞が出ない理由は?私もわかりません。
思いつくことは、

羊にどんなによい毛が生えても、その羊に賞を与える人はいない、ということかと思います。
 

No.5 136ヶ月前
コメントを書く
コメントをするにはログインして下さい。