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PL紳士さん のコメント

今日、 孫崎さんはじめ皆さんお嘆きになっておられるような、異常な状態の日本になってしまった原因の多くは、実は現行の選挙制度にあると言えないでしょうか?
  つまり、現在、自民党は両議院とも圧倒的多数の議席を占めていますが、その政策は、原発といい、TPPといい、そして
今回の特定機密保護法といい、すべてといってよい程、国民の多数の意見を反映したものではありません。
何故、そのようなことが起きてしまったか?
 それは現行の小選挙区制度に原因がありそうです。小選挙区制度の下では、1選挙区から出られる議員は1名のみで、もっと多様な意見があってもそれらは議会に反映される余地がありません。その結果、現在の自民党のように、得票数からすれば
全体の25%未満であっても、当選議員数では75%以上というようなおかしな事態が起きてしまっています。つまり、今の国会は国民の多くの意見を正しく反映したものではなく、少数の国民の代表者が国会全体の意思を形成する形になってしまっているのです。
 おまけに、小選挙区制の下ではいうまでもなく1選挙区において1つの党が立てられる候補者の数は1人のため、党の候補者擁立の段階で党総裁・幹事長ら党首脳の意向に忠実に沿った人でないと、党の公認を得ることができません。
ということで、党首脳の権限が過大になってしまい、ますます多様な意見の持ち主が選挙に出ることが難しくなってしまっています。
 現在の小選挙区制度はいわゆる2大政党制の実現を目的に導入されたものですが、数回の総選挙の経験を経て
わが国には合わない制度であることがはっきりしたと言えます。早急に、以前の中選挙区制に戻すべく、考え直す必要があります。そうすれば、今起きている、国会が国民の多数の気持ちから大きく遊離しているという異常な状態は、殆ど解消するのではないでしょうか?

No.8
133ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
報告(智恵子に)昭和二〇・一〇を読んでみた。 何故、今この詩を今一度読もうと思ったか。 かすかに、次の句があるような記憶をしていたからだ。 「日本はすつかり変りました。 あなたの身ぶるひする程いやがつてゐた   あの傍若無人のがさつな階級が   とにかく存在しないことになりました。」 昭和20年10月、日本は軍国主義、国家統制からさよならをしたと思えた。少なくとも多くの人々は、戦後の日本は、軍国主義、国家統制から無関係の社会に思えた。 しかし、見事復活しつつある。 「人間商売さらりとやめて、 もう天然の向うへ行つてしまつた智恵子」、そして、その状況が「人つ子ひとり居ない九十九里の砂浜の 砂にすわつて智恵子は遊ぶ。 無数の友だちが智恵子の名をよぶ。ちい、ちい、ちい、ちい、ちい―― 砂に小さな趾あしあとをつけて 千鳥が智恵子に寄つて来る。 口の中でいつでも何か言つてる智恵子が両手をあげてよびか
孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。