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p_fさん のコメント

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p_f
つい、今年元旦のNHKスペシャルで対米隷属の重鎮、岡本行夫氏とやり合っておられた場面を思い出しました-

岡「孫崎さんは、棚上げ論と仰ったけれども、日本が実は棚上げに同意したことはないんですね。鄧小平さんは、次世代の智恵に委ねましょうと言ったけれども、日本がそれをイエスと言ったわけではない。反論はしなかったですけれども。それで、その棚上げ論が百歩譲ってあったとしても、それを最初に破ったのは中国ですよ。1992年に領海法という法律を制定して、『尖閣は中国の固有の領土である』と言って、中国領土に組込んじゃっているんですね。それで、日本が今度、いわゆる国有化で、『貴方たちが合意を破った』とか言ってますけれども、とんでもない言い掛かりだと私は思っています」

孫「これはね、非常に重要なことを仰っているんですね。歴史の事実を曲げてますよ。ほ・んッ・と・う・に残念です。日中の間で、棚上げの合意というものについては、確かに、文書というものはない。
しかし、文書にはなっていないけれども、政府間の合意があったことは事実である。
それを、現在の段階になって、無かったというような言い方は非常に良くないし、棚上げということを、やっ・て・い・くということが、紛争を避けるということを、やっていかなければならない一つの足掛かりだから。その足掛かりを『無い』という形でやるのは良くない。そして、私は...」

岡「それは、でも、日本政府の公式の解釈でもあるんですよ」

孫「だから、問題だって言ってるのッ!」

沖縄密約さえ「無かった」と言い切る岡本氏には付ける薬なし。
No.2
132ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
   尖閣諸島問題では日中双方が領有権を主張している。国際的にみても米国は「領有権問題については日米いずれ側の立場もとらない」という態度を1971年以来続けている。この中で双方が自己の主権を確立しようとする行動をとれば、どこかで軍事衝突が起こる。その中で「棚上げにする」ことにすれば緊張は避けられる。 そしてそれは1972年の田中角栄首相と周恩来首相、園田外務大臣と鄧小平副首相の間で合意している。しかし政府、外務省は合意がないという立場をとっている。  しかし、合意はある。  これが一番の問題だ。何故、日本政府と外務省は嘘をついているか。  日中国交回復交渉で、周恩来と田中角栄会談に参加したのが、橋本恕氏(元大平外相時代の中国課長)である。彼が『去華就實 聞き書き・大平正芳』(平成 12(2000) 年 6 月 12 日発行)で次のように記述している。 ****************
孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。