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oldjapさん のコメント

「私は教育の最大の目的は、自ら考えることの出来る人材を作ることであると思う。その際重要なことは、さまざまな見方を示す事であり、特定の考え方を植え付けることではない」とは孫崎氏の言葉であるが、それは大筋において間違っていないと思う一方で、現実にはかなり難しい注文である。たとえば、科学を教える上においては、どうしても現時点での主流の仮説を大きく取り上げざるを得ないし、歴史を教える上に於いては、現時点でのある国の教科書がその時点での政権の歴史観を代表するものになることは当然と言わざるを得ない。けだし、PRCの教科書は現在のPRC政府の歴史観を代表し、韓国の教科書は韓国政府の考えを色濃く代表しているのは当然である。「特定の考え方を植え付けることではない」とは、絵に描いた餅、希望にすぎない。日本の教科書だけ、もっと中国寄り、韓国寄りの見方をとりいれよと孫崎氏は希望しているのかも知れないが、無理だろうね。中国や韓国で日本人は歴史を知らないと思っているのは、単に彼らが学校で習った歴史観を日本人が共有していないと言っているに過ぎず、彼らの歴史観が絶対的に中立、公平であるということを主張しているわけではないでしょうね。それとも孫崎氏はそう信じているのだろうか。孫崎氏は日本の外務省に生まれた異端児であり、彼の意見に同意するのは、外務省の現役、OBを通じてごく稀だろう。もちろん、稀だから間違っているとは言わない。
No.7
132ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
    1:事実関係 1月28日付NHKニュース 「尖閣と竹島は固有の領土」指導要領解説書を改訂(抜粋) 文部科学省は、教科書を作成する際などの指針となる、中学校と高校の「学習指導要領の解説書」を改訂し、沖縄県の尖閣諸島と島根県の竹島を「我が国固有の領土」と明記し、尖閣諸島には解決すべき領有権の問題は存在しないことなどを盛り込みました。 「学習指導要領の解説書」は教科書の作成や授業で指導する際の指針となるもので、北方領土は、中学校の解説書で「我が国固有の領土」と明記され、高校の解説書でも中学校の学習を踏まえて理解を深めさせるよう求めています。 改訂では、尖閣諸島と竹島を「我が国固有の領土」と明記し、「国際法上、正当な根拠に基づいて、日本の領土に編入した経緯に触れる」ことなどを求めています。 そのうえで、尖閣諸島は「我が国が有効に支配し、解決すべき領有権の問題は存在しな
孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。