p_fさん のコメント
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何気なく触れた言葉が自分の生き方で影響を与える時がある。
『心を豊かにする100の言葉』( PHP )にそんなものがあるかもしれない。
幾つかを書き出してみた。
バラカン:何もない人には失うものがない
ボブ・ディランの名曲『ライク・ア ローリング・ストーン』の歌詞の一節ですが、昔から頭を離れない言葉です。
今年は体調を崩して二〇年ぶりに医師のお世話になったぼく、ものに固執するほど悩みが増えるともいいますが、長年続いていたラジオ番組が打ち切りになってしまうことに抵抗したストレスが原因でしょう。
愛着をもつのはいいですが、何事もいつか終わることを、身をもって勉強させられました。
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土屋賢二:トルティーヤがあれば何もいらない
トルティーヤはとうもろこしの粉を薄く焼いた食べ物。この老人は毎食つけあわせも味付けもなしにトルティーヤを食べて
赤塚不二夫氏も同趣旨のことを言っていた気がする。そして、ボルヘスの次のエピソードも思い出した-
あるときブエノスアイレスにノーベル賞委員会でスペイン語文学を担当していたスウェーデン人がやってきた。委員会はその年の文学賞をボルヘスに与えるつもりだったようだ。ところがボルヘスは歓迎の晩餐会の席で、
「ダイナマイトを発明するとは立派なことだ」
と、ノーベルについて(言わずもがなのことを)言った。
その年、ボルヘスはピノチェー独裁時代のチリを、招かれて訪問した。出発前に例のスウェーデン人から電話がかかってきて、チリに行けば受賞はないものと思ってほしい、と伝えられた。するとボルヘスは、
「人には許しがたいことが二つあります。脅迫することと、脅迫されることです」
と返答した。その結果、受賞はなく、「永遠の候補者」に留まった。
(伊高浩昭氏ブログ「現代ラテンアメリカ情勢」より)
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