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p_fさん のコメント

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p_f
N.チョムスキー教授:
「民主主義を広めようとする民衆と、なんとかそれを抑えようとするエリートのあいだに戦いが繰り広げられています。
企業の力の増大と最近の通商条約は、民主主義を抑えようとする狙いをもっています。
いわば公式見解といってよい理論がありましてね。それによると民主主義とは、ひとびとが役者ではなくて観客として参加するシステムであるというんですね。ひとびとは定期的に投票箱に一票を投じて、指導者層のなかから、自分たちの導き手を選出する権利をもっている。投票が終わると、ひとびとは自分の家へ帰ってめいめいの仕事に戻り、ものを消費し、テレビを観て料理を作り、ひとつとくに大切なこととして、人に迷惑をかけないようにする、そういった存在とみなされているわけです。これが、民主主義なのです。
それにひびが入るときの(権力のがわの)反応がおもしろいですね。実際、六〇年代には、世界中ほとんどいたるところ-ヨーロッパ、米国、日本など-で、大きな反体制運動が起こりました。そして社会民主党系のエリートたちは、この動静に不安を覚えました。三極委員会が生まれたのは、こういう情勢を背景としてのことだったのです。

-同じ問題に戻りますね。なぜ、反抗しないのです。

特権的知識人を例にとりましょう。そのひとが反体制派に加わると仮定してみてください。わたしたちの社会では、殺されることはないでしょうが、どうしてもなんらかの処罰はまぬがれません。そのひとは、非難を浴び、憎しみを買い、中傷されるでしょう。それに耐えられなければ、(反抗を)あきらめるほかありません。もし評判を気にするタイプなら、すっかりまいってしまうでしょう。わたしはだいじょうぶですよ。わたしは特権階級の一員ですから。しかし恵まれない労働者には高くつくでしょう。
それをまぬがれる唯一の方法は、組織を作ることです。だからこそ、この種の組織をつぶそうとしてあれほどの努力が傾注されてきたのです。ひとびとがなかなか反抗に立ち上がらない理由として、宣伝工作よりも根の深い理由は、ここにあります。」
No.3
129ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
  米国で今、民主主義が機能しているかの議論が盛んに行われているようである。国民全体のシステムではなく、富める者、金融界その利益を追求するシステムになってしまっているとの懸念である。下記は Has democracy had its day? by Mark Mazower 、 Prospect の主要点である。   ・約一世紀前、ウイルソン大統領は「世界を民主主義のために安全にする( “safe for democracy.” )」と言って第一次大戦に参加した。しかし民主主義が正確に何を意味するかには簡単な答えがない。自己管理型国家なのか、戦争屋のためのベイルなのか。スターリンは人民民主主義を言い、ナチは反議会主義的バージョンを持っていた。 ・ギリシアのバージョンもある。 ・米国の独立宣言や憲法に民主主義の言葉はない。植民地時代のアメリカでは民主主義にほとんど遭遇しない。 ・19
孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。