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tako2008さん のコメント

今回の「米中戦略・経済対話」では、
「アメリカは中国を封じ込めるつもりはない」
と明確に宣言していますね。

「つもりはない」のではなく、「できない」が正しいのでしょうが。

米国は中国を「敵」というよりも、「価値観の違うパートナー」、
あるいは「共存可能なライバル」と見ている。

米中関係について、キッシンジャーは以下の主張をしています。

 ・米中が本格的に対立すれば、長期持久戦(新たな冷戦)となり、
  双方にとって破滅的な消耗戦になになる

 ・米中間の経済的依存関係が進み、旧ソ連の時のような
  「封じ込め戦略」は使えない

 ・中国が資本主義に転向した以上、封じ込め戦略により
  旧ソ連時代のような経済的困窮による崩壊も期待できない

キッシンジャーの判断は正しかったと言えます。

鄧小平の改革解放(脱共産主義)を支持し、実現させたこと。
また、将来における中国の台頭を予言し、当時から米中の関係
を(対ソ連にように)損なわせなったこと。

ウクライナ問題においても、予測どおりになった。

クリントン政権から続くNATOの東側(旧ソ連圏諸国)への拡大に
当時から反対。キッシンジャーの予想通り、米露は「衝突した」。

ロシアを怒らせたことにより、米国は覇権の衰退(ドル崩壊)を、
一気に加速させることになりそうです。
No.3
126ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
米中関係の日本側の評論を読むと、米中の対立点を報道する部分が大きいが。基本的に①軍事的衝突は避けることに相互の認識がある、②金融・貿易は拡大に双方とも利益を見出しているとの土台が存在することを見逃しがちである。 に関しては核兵器保有の大国間では、いったん軍事衝突が発生すると核兵器 の使用にまでにエスカレートしない保証はない。例えばクリミア問題でも米 国は早い段階で軍事介入はしないことを明確にした。同様の関係が米中に発生している。  先ず日本の報道ぶりを見てみたい。  7月9日付朝日新聞 ******************************** 米中の閣僚らが外交や経済について話し合う「米中戦略・経済対話」が9日、北京で始まり、習近平国家主席とケリー米国務長官らが、米中が対立を避けて協力できる分野を増やす「新型大国関係」をめざす考えを確認した。だが、具体的な道筋
孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。