米中関係の日本側の評論を読むと、米中の対立点を報道する部分が大きいが。基本的に①軍事的衝突は避けることに相互の認識がある、②金融・貿易は拡大に双方とも利益を見出しているとの土台が存在することを見逃しがちである。

  1. に関しては核兵器保有の大国間では、いったん軍事衝突が発生すると核兵器の使用にまでにエスカレートしない保証はない。例えばクリミア問題でも米国は早い段階で軍事介入はしないことを明確にした。同様の関係が米中に発生している。

 先ず日本の報道ぶりを見てみたい。

 7月9日付朝日新聞

********************************

米中の閣僚らが外交や経済について話し合う「米中戦略・経済対話」が9日、北京で始まり、習近平国家主席とケリー米国務長官らが、米中が対立を避けて協力できる分野を増やす「新型大国関係」をめざす考えを確認した。だが、具体的な道筋