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NakaBBさん のコメント

小さい頃将棋をやっていたので羽生の強さはよくわかります。長い間王者であり続ける羽生は天才と称されて当然です。ただ少し思うのは、羽生が10代の頃羽生世代の森内や佐藤と「チャイルドブランド」といわれて、中原や米長たちを蹴散らかしていました。彼らの将棋は深い読みに裏打ちされていて、「〜流」と称される個性豊かな将棋をデジタル脳が駆逐していったのです。今の若い人の将棋は概して強く、あの世代の人間は絶対に太刀打ちできません。データーは蓄積され、情報についていけない人間は勝てません。そしていまやコンピューターソフトがプロを脅かす時代です。羽生や森内や渡辺といった超一流が敗れる日もそう遠くはないかと思います。そういう時代に羽生がこういう本を書くというのが、なんというかある意味感慨を感じます。いいとか悪いとかそういうことではありません。

ゲームと人生は違います。ゲームにはルールがあり勝ち負けがあります。原理的には、先手必勝か後手必勝か最善を尽くせば引き分けか、結論は決まっています。でも人生には勝ち負けはなく、また何が最も大切なのかも人によって違うでしょう。羽生は「将棋人生」から抽出したエッセンスを言葉にしたのだと思います。なんというかゲームのような人生からは早く卒業すべきだと思いますね。
No.1
126ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
   私は羽生善治氏の著作はかなり読んでいる。  厳しい勝負の世界で、長年、第一人者の座を自らの力で持ち続けるのは大変なことである。 『捨てる力』で気になった記述を記してみたい。 ・将棋では自分が蒔けたことを誰のせいにも出来ない。そのため自己を律する心、 ・根っこにあるのは、自分で決めたことを思い切ってやること。「運命は勇者に微笑む」。小学生に「挑戦する勇気」。 ・相手に個性を引き出してもらいながら自分の可能性に挑戦、 ・「通用した」は事実ですが、これからも通用するかわからない。通用したものと違うやり方を見つけること、「今は最善だけれど、それは今の時点であって“今”はすでに過去」 ・守りたければ攻めなければいけない、負けない手をさしていても勝つことは出来ない。 ・時には、ブレーキから足を外してガムシャラに「行け!」が必要 ・敗北に対してどうやってダメー
孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。