tako2008さん のコメント
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私は羽生善治氏の著作はかなり読んでいる。
厳しい勝負の世界で、長年、第一人者の座を自らの力で持ち続けるのは大変なことである。
『捨てる力』で気になった記述を記してみたい。
・将棋では自分が蒔けたことを誰のせいにも出来ない。そのため自己を律する心、
・根っこにあるのは、自分で決めたことを思い切ってやること。「運命は勇者に微笑む」。小学生に「挑戦する勇気」。
・相手に個性を引き出してもらいながら自分の可能性に挑戦、
・「通用した」は事実ですが、これからも通用するかわからない。通用したものと違うやり方を見つけること、「今は最善だけれど、それは今の時点であって“今”はすでに過去」
・守りたければ攻めなければいけない、負けない手をさしていても勝つことは出来ない。
・時には、ブレーキから足を外してガムシャラに「行け!」が必要
・敗北に対してどうやってダメー
ある時点の状況では「何をもって最適なのか」が判断できませんから、
遺伝的アルゴリズムのような「最適化問題」とは違う。
だとすると単純な「ルート検索」の問題であり、これって、
単純な再帰アルゴリズムとコンピューターのパワー(速度、記憶容量)
さえあればできそうな気がするのですが、そう簡単な話ではないのかな。
分岐するルートの数が無限にあり過ぎて、ディスク容量に限界が来る
だろうし、ある程度プログラムの制作者が条件分岐を入れてやらないと、
再帰スタックを保持するのが困難だろうか。
少なくとも、プロと対決する場合、「定石」のような「パターン化」は
あまり意味を持たないと思う。
おそらく、プログラマー側は、棋士とは間逆の発想(推論)が必要で、
如何に不要・無駄なルートを潰して、コンピューターの負担を減らすか
が肝になる気がする。
その場合、戦況(有利、不利)を何かの基準で定量化する必要があると
思うが、何を変数とするのだろうか。
まあ、将棋プログラムなど沢山転がってるので、
わざわざ作る気もないですけどね。
でもそう考えると、人間の頭脳って凄いですね。
目先の問題を処理することだけでなく、処理した経験から副産物として、
さらなる高次の哲学(=経験則)まで生み出すことができる。
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