• このエントリーをはてなブックマークに追加

KUBOTAさん のコメント

 2013年10月だったと思うが,日比谷公園から国会周辺を歩く「原発ゼロ統一行動」のパレードに参加して,プラカードを手に持って歩いていたら,その途中の大きな交差点の曲がり角少し横の歩道上で,警察の警備班を周りに従えるように陣取っていた集団から,何やら大きな叫び声が聞こえて来た.

 歩道上からの原発ゼロパレードへのエール・声援かと楽しく思っていたら,良く聞いて見ると原発ゼロパレード参加者へ向けられての,朝鮮の人達への誹謗中傷と帰れ!コールの内容だった.

 男ばかりと思われるその集団の中心でマイクを手に叫んでいたのは,ある程度の年齢の女性だったがその声に聞き覚えがあった.随分以前になるが,何処かの公園で朝鮮の人達を誹謗中傷する集団の映像をYouTube上で視聴したことがあった.その時の映像の中の女性の声と同じだったので,いわゆる「ヘイトスピーチ」であることを理解した.

 それとともに,進行方向左側そばの歩道上をゆっくりと対面して歩いて来た,表情やや暗い感じのオタク風の30歳くらいの細身の男性が,やはりパレード参加者に向かって大きな声ではないが「左翼は朝鮮へ帰れ」との趣旨の言葉を投げつけていた.

 「ヘイトスピーチ」と一言で表現すると,多くの人々は「在日の朝鮮の人々に対する誹謗中傷」と思いがちであるが,この時のヘイトスピーチ集団の言葉は明らかに「原発ゼロパレード参加者」に向けられて発せられており,ヘイトスピーチの行き着く先の「誹謗中傷」の対象は,在日の朝鮮の人達のみならず,政府の政策に言いなりにならず,異議を唱えてパレードをする多くの女性・子供も含めた,民主的に主体的に意思表示・行動をする人達全てに向けられていることを実感した.やはり日本はどこか狂って来ている.(2014年8月17日)
No.5
124ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
   私は 8 月 16 日、初めて韓国民団で講演した。兵庫県支部である。  終わって簡単な食事をしている時、年配の人が話した。  「私は戦前から兵庫に住んでいます。   朝鮮人ということで、個人レベルで嫌がらせに会うことがありました。しかし、それはあくまで個人が実施しているものです。    今のへートスピーチの様に、集団で行進して、暴言を吐くという事はありませんでした。」  私達は小中学生の頃、しょっちゅう言われたことに「弱い者いじめをするな でした。  個人であれ、社会であれ、弱い立場にある者をいじめない。それは社会のル ールの一つです。  国際社会では、共産国などがしばしば人権を無視する社会であると批判され ました。戦後、日本が対象になるとはほとんど考えられませんでした。しかし、 今、日本への批判が増えてきているように思えます、どこか日本社会の歯車が 狂い始めてい
孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。