フレデイ タンさん のコメント
このコメントは以下の記事についています
9月9日に「昭和天皇実録」が公開された。
全部で61巻、ページ数はおよそ1万2000頁にのぼっているという。現在は宮内庁で公開していると言うので、一般の人はわざわざ出かけることはまずないであろう。
従って、「記載されてない部分」が本当に記載されていないか、自らチェックした訳ではない。「テレビ愛知」で10月4日昭和史の真実をパネル・ヂスカッションし、その時、担当者にどのように記載されているか尋ね、記載されていないと聞いたものである。従って、最低、「実録でどのように記載されているか特に注目される点」と考えてもらっていい。
次は私の『戦後史の正体』での記載部分です。次の記述は「昭和天皇実録」には出ていなくて、私の『戦後史の正体』に記載されているとすれば、それだけで、この本の価値があるというものですと自負してます。
*******************************
それはさておき、昭和天皇にあられては明治の憲法と戦後の平和憲法の区別意識は無かったのではないでしょうか。つまり、昭和天皇はご自身の安全を第一に考えられた極めて人間的な生涯政治家であられたともろもろの記述から私は解釈しています。幾多の研究書に従えば、連合軍によりポツダム宣言が発せられてから、昭和天皇にとってマッカーサーが自分の命をどう扱うのかが大きな恐怖となっています。マッカーサーが厚木に着陸した後は側近を通じて探りを入れ、そしてマッカーサーの心証を損なわないようにとても心配りなさっています。そして、いよいよマッカーサーにお会いになって、自分の安全をお知りになって、心底安堵されたそうです。つまり、昭和天皇は始めから終わりまで一貫してご自身の安全保障第一でお努めなさったと思います。しかし、こんなことはやはり書けるもんじゃありませんね。
今回出版されたものは作者の意思に基づく解釈で文章が作成されたものでしょう。あの古事記は藤原不比等の意思と解釈で創作されたという有力な学説があります。私はこの学説を支持しています。私にとっては権力が考えることは昔も今も同じだということです。
Post