KUBOTAさん のコメント
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9月9日に「昭和天皇実録」が公開された。
全部で61巻、ページ数はおよそ1万2000頁にのぼっているという。現在は宮内庁で公開していると言うので、一般の人はわざわざ出かけることはまずないであろう。
従って、「記載されてない部分」が本当に記載されていないか、自らチェックした訳ではない。「テレビ愛知」で10月4日昭和史の真実をパネル・ヂスカッションし、その時、担当者にどのように記載されているか尋ね、記載されていないと聞いたものである。従って、最低、「実録でどのように記載されているか特に注目される点」と考えてもらっていい。
次は私の『戦後史の正体』での記載部分です。次の記述は「昭和天皇実録」には出ていなくて、私の『戦後史の正体』に記載されているとすれば、それだけで、この本の価値があるというものですと自負してます。
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たまたま話題が沖縄の基地問題に及んだことから,現在の沖縄基地問題のおおもとに,孫崎さん「戦後史の正体」書籍中に記述のあった昭和天皇の沖縄戦後処理の考え方発言(p87~p88),寺崎英成氏を通じて昭和天皇がGHQ側に伝えた「沖縄を半永久的に軍事占領していてほしい」要旨の要望メッセージも関係しているようだ,との発言をしたところ,「ほぉーそれは初めて聞いた新説だ」と,ウソを言うなとばかりの強い否定をされた.
1979年に進藤栄一氏(当時・筑波大学助教授)が,アメリカの公文書館から昭和天皇の極秘メッセージ「マッカーサー元帥のための覚書(1947年9月20日)」の文書を発掘して,文書が残っているらしいのでかなり確実な歴史資料ではなかろうかとも伝えたが,聞く耳なく話題そのものの全否定を受けた.
日本の近代史・戦後史の研究から考えれば,新憲法下で象徴天皇となった後の昭和天皇の政治関与・発言は,現在の日本と沖縄を考える上でも歴史的にも非常に興味深いものと素人的にも考えるが,どうやらこの歴史資料・文書は孫崎さんの言われる「不都合な事実には反論しない。あたかもそれがなんの意味も持たないように黙殺する」日本のメディアや学会などの対応をそのもの,その実態の一端を実感・垣間見た気がした(2014年10月5日).
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