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フレデイ タンさん のコメント

IS騒動は本当に大変なことになりました。

フォリン・ポリシー・ジャーナルにフランクリン・ラムのエッセイが載ってます。それによるとアサドのシリアは宗教的マイノリテイ(シーア派やその他弱小宗教)や人種的マイノリテイ(クルド人等)に寛大であるらしいのです。当然、パレスチナ人にも優しい政策が取られていることが想像されます。

シリアがパレスチナ人に対して寛大であることは米国やイスラエルにとっては不都合なことです。両国にとってはシリアは嫌悪すべき国となってしまいます。トルコにとってもシリアがクルド人に優しいから嫌なやっつけなくちゃいけない国になります。トルコは独立志向のトルコ内のクルド人対策上シリアのアサドを敵視していたのです。

クルド人の町コバニがスンニのISにより占領されれば、シリアのクルド人部隊は巻き返しに転じ、トルコのクルド人もシリアのクルド人部隊に合流する動きが出てくる。その結果、クルド人独立運動に火がつき、クルド独立軍とテロリストの国ISとの対立が生じ、トルコが紛争に参入する。トルコは当然テロ国家ISと連帯することになるわけです。更にクルド独立となるとそれぞれの思惑でイラン、イラク、シリアが巻き込まれますので、大戦に発展する危険性を否定することは何人にも出来ないと思います。オバマの火遊びが想定外の大火災に発展しました。

という具合に私は分析しています。
No.3
121ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
今、トルコと国境を接するシリア北部の要衝コバニ(クルド名。アラブ名ではアインアルアラブ Ain al-Arab )で激しい攻防戦が続いている。この地を誰が支配するかは今後の「イスラム国」対有志連合の戦いに大きい影響を与える。 仮に、「イスラム国」側が掌握すると次の動きが出る。 米国において、空爆だけでは不十分、地上軍をだすべきという声が出る、 「イスラム国」の力を見せることによって、サウジ等湾岸国の協力が怯む。自分達の国内への影響を畏れる。 打倒「イスラム国」に消極的であったトルコと米国の間に緊張関係が出る。 現状:(1)激しい戦い続行中。コバニでは、 3 週間にわたるイスラム国の進撃により約 20 万人が国境を越えてトルコに流入。住民らによると、イスラム国の戦闘員らが初めてコバニに侵入してから 2 日後の今もなお、約 1000 人が町に残っている。 (2) 10日 WSJ の報道 「イスラム国は
孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。