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oldjapさん のコメント

習近平の究極的な目標は、(1)共産主義政権を守ること、(2)過渡的な作業として、一党政権の弊害として避け得ない権力層への富の集中の解消、すなわち先富から共冨への移行(それによる民度の向上)の実現であろう。その目標に向けた努力において、中国から見た日本の利用価値は経済面や戸籍管理における格差に対する国民の不満を一時的にでも日本に向けるように誘導し、ガス抜き (diffuse) するための人形としての価値だろう。経済的には日本を介することなく、欧米の科学技術に接し、さらに韓国とのFTAを始めとして日本以外のアジア諸国、アフリカ、中年米とも貿易のルートはふんだんにある。要は、日中平和友好条約を結んだ1970年代に存在した対日依存要素は消滅している。とすれば、習が安倍に冷たい顔をするのは当然。安倍は習と握手しただけで、米国の要請を充たしたと言える。

米国が日中に期待するのは別に仲良くなることではなく、hot warを始めないことだけである。米国は日米条約のために日中の戦争に引きずり込まれることだけは避けたいというだけ。価値観の点では、米中が同一の価値観を持つなんて馬鹿なことは考えられず、当然、日米の方が近い。米国は市場や下請工場として中国を利用したいだけであり、正面衝突を避けたいだけであり、中国を政治的社会的不安定性を抱えた国家と見ており、異質な存在であり、今後競争相手となる国家という点で、気を許す相手ではない。日本は既に完全に米国とほぼ同質な国家として育て終わった国家であり、完全に牙をぬいた (defanged) 国家であり、米国の陣営に属するものとして、米国に常に従う国家として、気を許している対象である。

安倍氏は一体、何を考えているのか、不明。もしかすると本気で再軍備なんて馬鹿なことを考えていないだろうね。なにしろ、吉田松陰なんていう跳ね上がり者を生んだ、長州の出だからわからないね。まあ、首脳外交を展開しているということで満足していてくれればよいが。国民は久しぶりに日本の首相が世界の舞台に出て、テニスの選手の活躍ぐらいには喜んでいるから。でも、日本の実力を充分心得ていて、あんまり、スタンドプレーでひっくり返って恥をかかないようにお願い。
No.2
122ヶ月前
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  10日日中首脳会談が持たれた。二年半ぶりである。期待も高かった。 米国の著名人二人がツイッターしている。 クローニン( Patrick Cronin )は保守系の論客である。日中首脳会談について、「結局冷たい握手」と書いた。 ハース外交評議会会長は「暖かさの欠如 lack of warmth 」と表現した。 11日読売新聞の社説には「首相と握手した際の習主席の表情は硬いままだった」の記述がある。 同じく11日の朝日新聞天声人語は、「 「霜を履(ふ)んで堅氷至る」のことわざは中国古典から来た。霜が降りるという前兆があり、やがて氷が硬く張る。日中の関係も、尖閣諸島や歴史認識といった「霜」を踏んで、堅氷の中に凍(い)てついている。首脳会談前、安倍晋三首相と握手する中国の習近平国家主席の表情も、氷像を思わせた。ようやくのトップ同士の顔合わせである。だが習氏の目も口も頰も、国内向けか
孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。