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oldjapさん のコメント

伊丹の言葉、『「だまされていた」といつて平気でいられる国民なら、おそらく今後も何度でもだまされるだろう。』はおそらく真実をついているだろう。なぜならば、「だまされていた」といつて平気でいることは、そのとき自分には判断能力がなかったことを認め、他人から与えられた情報をうのみにしていたこと、その故に自分にはその結果起きたことには責任がないと主張するというに過ぎない。大方の人間は、遠くの土地で起きたことを直接知る能力、また、政治、経済、科学技術の抽象的な理論の知識や分析能力は持っていない。孫崎が挙げている原発、集団的自衛権、秘密保護法、消費税値上げ、TPP参加などについて専門的な知識を持っている者は世論調査を受ける人口の1%にも達しないかもしれない。よって、世論調査は大衆がどう思っているかを調査しているにすぎず、政策の客観的な妥当性の評価とは無関係である。当然、あとから考えれば、大衆は騙されていたという結論になり得る。

当面の話題である、アベノミックスの評価、消費税の増税に関しても、ノーベル賞受賞者を含む欧米のマクロエコノミックスの専門家の間でも意見は分かれている。日本が消費税を増税するのは正しいが、今回増税を先送りしたのは正しいしょちであり、アベノミックスと呼ばれている安倍政権の一連の経済政策は基本的に正しく、現時点でポジティブな効果が出ていると判断する、経済学者は少なくない。

ところが無知の大衆にごく部分的な数字を与え、それに基づく判断を供給しているマスコミは、彼らの浅薄な知識とアジテーションを好む彼らの思考にすぎない。

No.1
120ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
「 安倍政権の政策は戦後最悪である。 原発、集団的自衛権、秘密保護法、消費税値上げ、TPP参加等どれをみても現在のみならず、将来に禍根を残す政策である。  加えて「アベノミクス」で、現在日本は国際的基準でいえば「景気後退」に入っっている。  普通に考えれば、間違いなく自民党に投票しない。23日朝日新聞は次を報じた。 「朝日新聞社は22、23日、 衆院選 に向けて連続 世論調査 (電話)の1回目を実施した。 比例区 投票先を政党名を挙げて聞くと、自民が37%(19、20日実施の緊急 世論調査 は37%)で、民主11%(同13%)、維新6%(同6%)、公明5%(同4%)、共産5%(同6%)などを引き離した。」  何故?と思う。  答えは日本国民は騙されることを選択するのだ。 今一度伊丹万作著「戦争責任者の問題」を読んでみたい。骨子は次のとおり。 • 多くの人が、今度の戦争でだまされていたという 。おれ がだましたのだといつた人間
孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。