p_fさん のコメント
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前々からある大学で一回限りの講演を行うことになっていた。
その講演がたまたま今度の選挙期間中に入った。
それで、大学から、「今の時機、望ましくないので、延期していただきたい」という要請がきた。
強い、違和感を持った。
多分これまでの発想は、「通常は学生は政治に関心を持たない。選挙なので普段関心持たない者も聞くかもしれない。学生の啓蒙に役立つ。ぜひ実施しよう」となる。
ご承知のとおり、私は、「安倍首相は戦後最悪の首相である」と述べている。
しかし、大学で講義する時に、「特定候補に投票しなさい」とか。「この政党が望ましい」とか言わない位の常識は持ち合わせている積りである。
もし、大学が気にするなら、「特定候補名を述べないように」とか「特定政党に言及しないように」と言われればそれを避ける位の常識も持ち合わせているつもりだ。
過去決定していたスケジュールを、政党人でもなく、
いずれにしても、日本は各分野に亘ってインテグリティがないことを示す実例がまた一つ増えました。
しかし、ここまで劣化するに至ったプロセスの始まりは、少なくともバブル期まで遡ることができる気がします。大学にしても今 決定権を持っているのはバブル期に青春時代を過ごした層でしょう。
その少し前から、五無主義、過保護、○×入試、大学=レジャーランド、等々の言葉がテレビ、新聞によく出ていましたが、彼らはその世相の申し子です。
数年前、あるイベントでフランスに留学していたジャーナリスト志望の学生さん曰く、日本の大手新聞社を受けて志望動機を話したところ、「それならフランスへ戻ってル・モンドにでも就職すればいいじゃないか」とあしらわれたそうです。
それに対して新聞記者の方々から、「今 新聞社でデスクを務めているような40そこそこの人たちの多くが保守傾向にある」、「全共闘世代への反発がその一因だろう」と。
目下、そのまま坂を転げて落ちている状況ですが、孫崎さんには次世代を刺激するためのチャンネルを何とか探り続けて頂きたいと思います。
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