tako2008さん のコメント
このコメントは以下の記事についています
A: 事実関係
英紙フィナンシャル・タイムズ(電子版)は16日、複数の欧州当局者の話として、フランスとドイツ、イタリアの3か国が、中国主導で設立される「アジアインフラ投資銀行(AIIB)」への参加方針を決めたと報じた。
事実とすれば、英国に続いて主要先進国が相次いで参加することになり、AIIBの拡大を警戒する日米には打撃だ。
AIIBは、アジアにおける鉄道や道路など社会基盤への投資促進を目的に、中国が年内の設立を目指す国際金融機関。融資基準や審査体制が不明確との指摘があるが、英国は12日、先進7か国(G7)で初めてAIIBへの参加方針を発表していた。日米には、アジア太平洋地域でアジア開発銀行(ADB)と融資先が重なるAIIBに対し、警戒感が強まっている( 17 日読売)。
B :評価
・購買力ベースで、本年中国は米国を抜くとみられている。
・英独仏は「中国が NO1 になる」との想定で、外交を
田中宇氏のかねてからの持論だった「ドル没落」「多極化世界」
がいよいよ現実のものとなりつつありますね。
http://tanakanews.com/
私は古くから田中宇氏の主張に興味を持ち支持していましたが、
当時はトンデモ論として酷評されることが多かったです。
しかし、氏はリーマンショックを予言するなど、「彗眼」だった。
次は氏の予言通り、世界規模での金融崩壊が起こるかもしれません。
個人的にはそうなって欲しくないですが・・。
同じように、国際情勢も孫崎先生の持論通りになってきました。
孫崎先生の持論がトンデモ論ではないことが解ってきたでしょう。
結局、産業革命でリードした欧米が優位に立つことになった、
この100年間が特異な期間であったというだけ。
<歴史上のGDP推移>
http://ameblo.jp/orthoscopic/image-10662779548-10774603299.html
歴史の原則に従えば、世界は再び中国・インドが経済力で優位を
占める時代に戻ると予想されます。
そして、私の主張も的外れではなかったようですね。
「中国の軍事力よりも経済力が脅威となる」
軍事力など必要ないのです。戦わずして我が国に勝ってしまう。
あっという間に、孤立化包囲網を作られてしまいました。
自称戦略家達が偉そうに語っていますが、グローバル化した
現在では、軍事的地政学など大きな意味を持たないのです。
「やらないよりはマシ」という程度とどめておくこと。
「軍事と地政学」では、相反する関係にある「経済問題」と、
独立関係にある「宗教問題」を解決することは不可能だからです。
ASEAN10カ国がAIIBに参加し、インドが上海強力機構
に加盟し、米国がそもそもやる気がない時点で、中国包囲網など
成り立たないのです。
だから私は、中国とは軍事的な対立は避け、中国の横暴化を
牽制しながら上手く利用していくことを考えるべきだと。
そして、その前提として、中国の属国化と内政干渉を避けながら
付き合っていく為に、「外資規制の強化」「スパイ防止法の強化」
も同時に必要だと主張していたわけです。
重ねて強調しておきますが、中国と付き合うなら、主権防衛を
しっかりさせておかないと、後悔することになりますよ。
私は必要以上に脅威論を煽ることはしませんが・・。
中国は米国のような露骨な脅迫ではなく、狡猾・老獪な戦略が
得意な国です。気づかない内に国家主権が乗っ取られていた
ということになりかねません。
(・・・続きます・・・)
Post