A:事実関係
英紙フィナンシャル・タイムズ(電子版)は16日、複数の欧州当局者の話として、フランスとドイツ、イタリアの3か国が、中国主導で設立される「アジアインフラ投資銀行(AIIB)」への参加方針を決めたと報じた。
事実とすれば、英国に続いて主要先進国が相次いで参加することになり、AIIBの拡大を警戒する日米には打撃だ。
AIIBは、アジアにおける鉄道や道路など社会基盤への投資促進を目的に、中国が年内の設立を目指す国際金融機関。融資基準や審査体制が不明確との指摘があるが、英国は12日、先進7か国(G7)で初めてAIIBへの参加方針を発表していた。日米には、アジア太平洋地域でアジア開発銀行(ADB)と融資先が重なるAIIBに対し、警戒感が強まっている(17日読売)。
B:評価
・購買力ベースで、本年中国は米国を抜くとみられている。
・英独仏は「中国がNO1になる」との想定で、外交を
コメント
コメントを書く冷静なバランス感覚のない「イケイけどんどん主義」は、孤立化の道でしかない。
外交に正義などなく、その時その時の情勢にいかに便乗するかが大切であるが、超保守の安倍政権に任せたため、全体主義体制の北朝鮮と同じ体制をとって、米国に縋り付いていく姿は、世界の笑いもの。せっかく来日したドイツのメルケル首相には子ども扱いの対応を受けているのにわからない低能総理に率いられる我々国民というより、自民党が目を覚ましてほしい。福田氏と二階氏が中国を訪問する予定のようであるが、中国と友好関係を確立できない安倍政権を交代させ、多くの議員が中国を訪問して事態打開、中国との友好を進めるべきでしょう。G7の各国が、米国に全面的依存を離れている時、米国ネオコン以外には喜ばれていないのに、米国依存を強める日本は理性的でないといえる。
日本の主要なる大メデイアを安倍ファッショから引き離す第五号のクサビとして大江健三郎の文學放棄/安倍打倒宣言を私のメモに登録したばかりの本日、新たなクサビが打ち込まれました。この中国主導のアジアインフラ投資銀行の発展に大いに期待したいです。
翁長知事誕生、イスラム国の対日本宣戦布告、小泉/メルケルの反原発発言、鳩山元首相のクリミヤ独立承認、大江健三郎の政治積極参加宣言、そしてこの中国主導の投資銀行、着々と私の安倍包囲網が完成しつつあります。有難いことです。
> 過度の反中、過度の米国依存、そのつけをいろんな場所で払っていくことになる。
もはや、アベ一味に国民からの負のフィードバックが全くかからない状況は変えようがないでしょう。何か連中の暴走にブレーキをかける「イスラム国」並みの事でもしでかせば別ですが。そんな高くつくことは誰もできない。
アベらの致命的に間違った政治のツケはすでにいろんな場所で国民が払わされており、この先もっと酷くなり、ついにアベはニッチモサッチモいかなくなって辞める。辞めた後 何の罰も受けず、責任も取らないで許されてしまう。そしてほとぼりが冷めた頃、「みなさん、不死鳥のように舞い戻りました!」とか言ってまたソーリ稼業を始めるのでしょう。
誰がにっちもさっちもいかなくなるのか知らないが、うまくコントロールしているつもりなら勝手にやってくれといいたい。文字情報など所詮文字情報だ。人を感動させる文章でも書けるのならともかく人を惑わせる程度の文章など鼻にもかけていない。文章で人を動かしたければ、自分の心の中心を持て。そしてそこから文字を紡ぎだせ。自分のない人間が書く文章など、どれほど情報が満載でも暇つぶしに過ぎない。
ご無沙汰してます。
田中宇氏のかねてからの持論だった「ドル没落」「多極化世界」
がいよいよ現実のものとなりつつありますね。
http://tanakanews.com/
私は古くから田中宇氏の主張に興味を持ち支持していましたが、
当時はトンデモ論として酷評されることが多かったです。
しかし、氏はリーマンショックを予言するなど、「彗眼」だった。
次は氏の予言通り、世界規模での金融崩壊が起こるかもしれません。
個人的にはそうなって欲しくないですが・・。
同じように、国際情勢も孫崎先生の持論通りになってきました。
孫崎先生の持論がトンデモ論ではないことが解ってきたでしょう。
結局、産業革命でリードした欧米が優位に立つことになった、
この100年間が特異な期間であったというだけ。
<歴史上のGDP推移>
http://ameblo.jp/orthoscopic/image-10662779548-10774603299.html
歴史の原則に従えば、世界は再び中国・インドが経済力で優位を
占める時代に戻ると予想されます。
そして、私の主張も的外れではなかったようですね。
「中国の軍事力よりも経済力が脅威となる」
軍事力など必要ないのです。戦わずして我が国に勝ってしまう。
あっという間に、孤立化包囲網を作られてしまいました。
自称戦略家達が偉そうに語っていますが、グローバル化した
現在では、軍事的地政学など大きな意味を持たないのです。
「やらないよりはマシ」という程度とどめておくこと。
「軍事と地政学」では、相反する関係にある「経済問題」と、
独立関係にある「宗教問題」を解決することは不可能だからです。
ASEAN10カ国がAIIBに参加し、インドが上海強力機構
に加盟し、米国がそもそもやる気がない時点で、中国包囲網など
成り立たないのです。
だから私は、中国とは軍事的な対立は避け、中国の横暴化を
牽制しながら上手く利用していくことを考えるべきだと。
そして、その前提として、中国の属国化と内政干渉を避けながら
付き合っていく為に、「外資規制の強化」「スパイ防止法の強化」
も同時に必要だと主張していたわけです。
重ねて強調しておきますが、中国と付き合うなら、主権防衛を
しっかりさせておかないと、後悔することになりますよ。
私は必要以上に脅威論を煽ることはしませんが・・。
中国は米国のような露骨な脅迫ではなく、狡猾・老獪な戦略が
得意な国です。気づかない内に国家主権が乗っ取られていた
ということになりかねません。
(・・・続きます・・・)
ただ、この世界情勢の変化は、対米自立派、民族主義派にとっては、
この上ないチャンスなのかもしれませんね。
またリベラル派の方々から叩かれるかもしれませんが、
真に隣国との平和を望むのなら、私はむしろ、憲法9条は
廃止してしまた方が良いと考えます。核武装論議も解禁し、
自由闊達に認めるべきだと私は思う。
私は、ネトウヨ達と違い、9条の功績は認めています。
米国の先兵となることを盾にして撥ね付けて来たことは事実。
しかし、これは「卵が先か鶏が先か」という問題ではないかと。
「米国に守ってもらわないと怖いから中国と付き合えない」
「武器(核兵器)がないと怖いからロシアと付き合えない」
だから米国に従わざるをえず、米国の先兵になる道を行こうとしている。
いまの日本はこんな精神状態ではないかと思うわけです。
このような調子で、臆病な子供みたいな発想で外交を展開し続けて
いれば、いずれ国際社会、特にアジア、ユーラシアから孤立し、
我が国の国際的地位は没落していきます。
上記の理由から、私はこれまでの「9条の功績も認めた」上で、
あえて改憲を支持します。
私個人は、安倍政権には批判的ですが、改憲の空気を作ったこと、
潰されたにせよロシア外交を進めようとしたこと、軍事力の強化
の3点については支持しています。
それ以外の経済政策、原発政策、TPPはまったく支持できない。
とはいっても、発言を見る限り民主党や野党にはとても任せられない。
となると、自民党が良識を取り戻し、かつてのバランス感覚の優れた
政党に戻ってくれることを期待するしかないかと思ってます。
ネトウヨの暴走を止められるのも、「良識ある保守」の方々だけかと。
悲観的で申し訳ないですが、国民も自民党も、痛い目に遭うまで
暴走させてみることも時には必要なのではないでしょうか。
それで目が覚めない限り、反省しようともしないでしょうから。
まあ、今回のAIIBショックは、良い薬になったでしょう。
(・・・続きます・・・)
ところで、佐藤優氏のことを証拠もなしにイスラエルのスパイだ
などと勝手に決め付けている元外務省の外交官の方がおりますが。
このお方、尊敬する面もありますが、自分の主義主張と合わない者
をすぐにスパイ扱いする行為は、ネトウヨと変わらない精神レベル
なのではないかと疑ってしまいます。
今度は、孫崎先生のことをロシアのスパイだなどと言い出す
つもりなのでしょうか。
先生は、国益を考えて発言されているのが解らないのでしょうか。
なぜ、欧米に批判を受けてでもロシアとの関係改善が重要なのか。
それは北方領土問題の解決だけの為でありません。
我が国にとって、「中露の軍事同盟」は悪夢だからです。
つい最近、中露は米国の包囲網に対抗すべく合同軍事演習を行った
ばかりですが、もし、これ以上ロシアとの関係を悪化させた場合、
中露連合艦隊が、尖閣諸島海域を堂々と航海することが常態化する
ことも考えられます。
もし仮に、尖閣諸島をめぐり日中間で紛争が起きたとして、これに
ロシアが参戦するとあらかじめ宣言していた場合、米国は100%
参戦できない。日本は軍事的に対抗できず、打つ手がない。
中国とロシアを離間させるまではいかなくとも、少なくとも
ロシアを日本に敵対させない努力は非常に重要です。
それと、我が国はG7(先進国)側だけでなく、将来を見据えて
BRICS(途上国)側との関係を今からでも持つべきです。
中国とは上手くいっていない現状を踏まえると、BRICS主要国
であるロシアとの関係改善に糸口を探るのは国益に適うことです。
(・・・続きます・・・)
この件についてもう一点。
これは孫崎先生にも一部言えることですが、リベラル派の観点から、
プーチンの独裁的な政治手法や軍事的強硬姿勢を批判されているの
だと思いますが・・。
これは、よくリベラル派の言論人が、ローマ帝国の礎を気付いた
ユリウス・カエサルを民主主義の破壊者だと彼の功績を無視して
批判しているのと似たような構図ではいかと。
混沌とした時代には、織田信長のような英雄も必要なのです。
欧米からは「極悪人」とされている、イラクのサダム・フセイン、
リビアのガダフィ、シリアのアサド。いずれも独裁者です。
しかし、彼らを排除して(しようとして)どうなりましたか。
ソ連崩壊後のロシアは、財閥と結託したマフィアが勢力を持ち、
それこそ治安も悪く女性は一人で外出もできない状態でした。
国内をまとめ上げ、秩序をもたらしたのはプーチンの功績です。
確かに、政敵(財閥の生き残り、米国が裏で操る外国勢力)
への粛清や弾圧は当然あった。それは事実でしょう。
独裁的だという理由だけで、氏の残した功績を否定したり、
一方的な評価をするべきではないと考えます。
次にウクライナ問題に関して。
プーチン批判をする前に、ロシアの立場から「ではどうすべき
だったのか」という代替案を示すべきではないのでしょうか。
黙って「違法なクーデターによる政権の武力強奪」を認めて、
安全保障上の致命的に重要な拠点であるクリミアを米国に渡し、
ウクライナをNATOに加盟させて核兵器を配備可能にさせ、
ネオナチ勢力による住民の弾圧を見過ごせばよかったのか。
今回の件で、米国のロシアに対する支配欲も明らかにりました。
米国ネオコンが虎視眈々とロシアの弱体化を狙っている中で、
平和主義を通せば済む問題なのか。対話で解決できたのか。
対話の通用する相手もいれば、「対話が通用しない相手」も
いるということを、理解しなければならないはずです。
かつてのドイツのユダヤ人達は、ナチス・ドイツの民族浄化
に対して、ガンジーの非暴力主義に倣っていたなら、理不尽
な暴力を阻止できたのでしょうか。そんなわけがない。
リベラル原理主義的な思想に傾倒することは危険です。
リベラル派がこんな発想だから、軍事牽制することもなく、
韓国による一方的な竹島の武力占拠を許してしまうのです。
もし、ウクライナやグルジアというロシアの目と鼻の先に
米国が核ミサイル、あるいはミサイル防衛(MD)を配備
したとしても同じことが言えますか。
過去に米国はMD構想を欧州東方に拡大すると言い放っています。
一方は安全で、一方的は核による先制攻撃で相手国を滅ぼせるの
だとしたら、これを黙って見過ごすことが正しいのでしょうか。