tako2008さん のコメント
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A: 事実関係
英紙フィナンシャル・タイムズ(電子版)は16日、複数の欧州当局者の話として、フランスとドイツ、イタリアの3か国が、中国主導で設立される「アジアインフラ投資銀行(AIIB)」への参加方針を決めたと報じた。
事実とすれば、英国に続いて主要先進国が相次いで参加することになり、AIIBの拡大を警戒する日米には打撃だ。
AIIBは、アジアにおける鉄道や道路など社会基盤への投資促進を目的に、中国が年内の設立を目指す国際金融機関。融資基準や審査体制が不明確との指摘があるが、英国は12日、先進7か国(G7)で初めてAIIBへの参加方針を発表していた。日米には、アジア太平洋地域でアジア開発銀行(ADB)と融資先が重なるAIIBに対し、警戒感が強まっている( 17 日読売)。
B :評価
・購買力ベースで、本年中国は米国を抜くとみられている。
・英独仏は「中国が NO1 になる」との想定で、外交を
これは孫崎先生にも一部言えることですが、リベラル派の観点から、
プーチンの独裁的な政治手法や軍事的強硬姿勢を批判されているの
だと思いますが・・。
これは、よくリベラル派の言論人が、ローマ帝国の礎を気付いた
ユリウス・カエサルを民主主義の破壊者だと彼の功績を無視して
批判しているのと似たような構図ではいかと。
混沌とした時代には、織田信長のような英雄も必要なのです。
欧米からは「極悪人」とされている、イラクのサダム・フセイン、
リビアのガダフィ、シリアのアサド。いずれも独裁者です。
しかし、彼らを排除して(しようとして)どうなりましたか。
ソ連崩壊後のロシアは、財閥と結託したマフィアが勢力を持ち、
それこそ治安も悪く女性は一人で外出もできない状態でした。
国内をまとめ上げ、秩序をもたらしたのはプーチンの功績です。
確かに、政敵(財閥の生き残り、米国が裏で操る外国勢力)
への粛清や弾圧は当然あった。それは事実でしょう。
独裁的だという理由だけで、氏の残した功績を否定したり、
一方的な評価をするべきではないと考えます。
次にウクライナ問題に関して。
プーチン批判をする前に、ロシアの立場から「ではどうすべき
だったのか」という代替案を示すべきではないのでしょうか。
黙って「違法なクーデターによる政権の武力強奪」を認めて、
安全保障上の致命的に重要な拠点であるクリミアを米国に渡し、
ウクライナをNATOに加盟させて核兵器を配備可能にさせ、
ネオナチ勢力による住民の弾圧を見過ごせばよかったのか。
今回の件で、米国のロシアに対する支配欲も明らかにりました。
米国ネオコンが虎視眈々とロシアの弱体化を狙っている中で、
平和主義を通せば済む問題なのか。対話で解決できたのか。
対話の通用する相手もいれば、「対話が通用しない相手」も
いるということを、理解しなければならないはずです。
かつてのドイツのユダヤ人達は、ナチス・ドイツの民族浄化
に対して、ガンジーの非暴力主義に倣っていたなら、理不尽
な暴力を阻止できたのでしょうか。そんなわけがない。
リベラル原理主義的な思想に傾倒することは危険です。
リベラル派がこんな発想だから、軍事牽制することもなく、
韓国による一方的な竹島の武力占拠を許してしまうのです。
もし、ウクライナやグルジアというロシアの目と鼻の先に
米国が核ミサイル、あるいはミサイル防衛(MD)を配備
したとしても同じことが言えますか。
過去に米国はMD構想を欧州東方に拡大すると言い放っています。
一方は安全で、一方的は核による先制攻撃で相手国を滅ぼせるの
だとしたら、これを黙って見過ごすことが正しいのでしょうか。
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