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PL紳士さん のコメント

素晴らしい決定ですが、関電側が異議申し立てをするとさらに上級審で争われることになって、折角の決定が覆される恐れなしとしないのが残念です。
 この国では、第一審では時々画期的な判断が示されますが、高裁の判事は総じて保守的で権威主義のヒラメ裁判官揃いで、舞台が高裁に移ると多くの場合どうしようもありません(却って、まだ最高裁の方が、判事の出身母体が多岐にわたるせいか、大分マシです)。

 そもそも、日本のような地震国に原発を造るという発想自体が決定的な間違いでした。今、世界に数ある原発は、そろって地震の起きない国ないし地域に限って造られています。「他国にも少なからず存するのに、何故日本の原発だけどうしてそんなに危険性を騒ぎ立てるのか(日本だけ原発を止めると、経済面で他国に遅れをとることになり損)」という議論は、この点を完全に見落としています。
 それと、世間では原発の被攻撃時の致命的な弱さが、(あの北朝鮮でさえ、テポドンを打ち込めば瞬時にして日本国を簡単に壊滅させることができる)が見過ごされています。安倍政権がいかに安全保障法制の整備や国防軍の創設などに注力しようと、わが国にこれだけの数の原発が存する以上、防衛などまったく不可能というほかありません。
No.5
116ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
事実関係 A 「関西電力高浜原発3、4号機(福井県高浜町、定期検査中)の再稼働をめぐり、福井地裁の樋口英明裁判長は14日、住民らの訴えを認め、運転を禁じる仮処分決定を出した。原発再稼働の可否を決める新規制基準は「緩やかにすぎ、合理性を欠く」と指摘し、新基準を満たしても安全性は確保されないと判断。政府の原発政策に根本から見直しを迫る内容となった。」 ( 朝日新聞 ) 事実関係 B: 仮処分決定の要旨全文 ①基準地震動である700ガルを超える地震について  基準地震動は原発に到来することが想定できる最大の地震動であり、基準地震動を適切に策定することは、原発の耐震安全性確保の基礎であり、基準地震動を超える地震はあってはならないはずである。  しかし、全国で20カ所にも満たない原発のうち四つの原発に5回にわたり想定した地震動を超える地震が2005年以後10年足らずの間に到来している。本件原
孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。