tako2008さん のコメント
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高浜原発3、4号機の再稼働をめぐり、福井地裁の樋口英明裁判長は14日、住民らの訴えを認め、運転を禁じる仮処分決定を出した。画期的な裁判であった。
ここで原発の再稼働で重要な論点を示した。「基準地震動」である。
「原子力発電所の耐震設計において基準とする地震動。地質構造的見地から、施設周辺において発生する可能性がある最大の地震の揺れの強さのこと。単位はガル。」
「基準地震動」を設定し、そこまで耐える設計をする。
逆に言えば、「基準地震動」を超える地震が起これば、原子力発電所はどうなるかわからない、つまり地震の起こる可能性が高いということである。
ここで福井地裁の樋口英明裁判長は次の判決を出した。
「基準地震動は原発に到来することが想定できる最大の地震動であり、基準地震動を適切に策定することは、原発の耐震安全性確保の基礎であり、基準地震動を超える地震はあってはならないはずであ
この件は、品質管理(統計学)の知識がある方なら容易に理解可能かと。
基準値を設けても、それを超える異常値というのは必ず発生します。
これが製造業であれば、製造プロセス(工程)の改善で、異常値発生
の確率を減らすことができますが、製品や部品と違って「自然現象」
をコントロールすることなどできません。
過去のデータを引っ張ってきて、最大値を採る手法も不完全です。
なぜなら、我々はここ数十年のデータしか測定できてないわけで、
日本列島が誕生した歴史からすれば、それこそ短い時間でしかない。
それ以前に、「基準地震動を超える地震」が過去の事例として
実際に存在してるわけですから、論外です。
「さて皆さんは、A、B、Cのどの立場をとるか」
「人間には3つの生き方がある」というのは、これはあくまで、
「通産省内で言われていた言葉」(役人の人生哲学)ですよね。
私個人としては、第4の生き方(Dの立場)、
「好きなことを仕事にする」「興味のあることを仕事にする」に一票!
職人や技術者であれば、「道を追求する」というのもありでしょう。
結局、A、B、C、Dのいずれの立場をとった生き方をしても、
「隣の芝は青く見える」ことには変わらないですよ。
「理屈」で考えるよりは「感性」で道を選ぶほうが幸せになれる
のではないでしょうか。
前回書き忘れましたが、工学系(技術系)には「感性」が必要ない、
というのもまったくの「偏見」です。
研究職、技術職にもっとも必要なのは「感性」です。
このブログのコメントに時々出没されては、孫崎先生に皮肉を言って
去っていく「oldjapさん」がおりますが、こういった一風変わった方
が実は技術者としては超一流であることがあるんです。
技術・研究開発において、行き詰った既存の概念や常識を打ち破るには、
「遊び心」や「いたずら心」というのは極めて大切なんです。
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