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tako2008さん のコメント

>>5

良いご指摘だと思います。

中国、ロシアについては対話(外交)により安全保障上のリスクを
コントロールすることができますが、北朝鮮の場合はそうはいかない。

我が国が一国で解決できる問題ではなく、北朝鮮との利害関係国の
対応が大きく影響してきます。

だから私は、近年の韓国の単細胞的な対北外交を非難している。
韓国だけの問題ではなく、その周辺国への影響も少しは考えろと。

そしてこれは、安倍政権の対中外交にもそのまま当てはまる。

ただ、ご指摘の件については、

「あたかも中国の脅威に対抗するような印象を与えるに努めているが」

という一文を前提として、「観点を絞った主張である」こと予め断って
いるわけですから、ここでは「中国だけを考えた議論」なのです。

他者の書いた仕様や設計図の「抜け」「漏れ」「欠陥」を発見するのは、
とても楽しいです、お気持ちわかります。

ただ、孫崎先生は、対北朝鮮の安全保障については、著書や別の記事で
対応策を述べておられますので、それらをご参考下さい。

代わりに要点だけ説明すると、対北朝鮮、対イスラムにおける最善の
安全保障策とは、「日本を敵視させないこと」でしょう。

対中国における最善の安全保障策とは、

 「軍事衝突の可能性を減らすこと」(=領土問題の解決)

これに対して、それ以外の脅威に対する安全保障策とは、

 「攻撃される可能性を減らすこと」(=敵視度を軽減すること)

ところが、集団的自衛権とは、この安全保障策と、全く相反する関係に
あり、「敵視度を高める政策」である、というのが問題の本質です。
No.6
115ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
1:集団的自衛権の本質は、自衛隊を米国戦略のために使う制度である。 2:あたかも中国の脅威に対抗するような印象を与えるに努めているが、集団的自衛権と対中国は別である。 日米安保条約第5条は「日本国の施政の下にある領域における、いずれか一方に対する武力攻撃が、自国の平和及び安全を危うくするものであることを認め、自国の憲法上の規定及び手続に従って共通の危険に対処するように行動することを宣言する」としており、尖閣諸島は日本の施政下であるから、対象となっており、集団的自衛権で米国が新たな動きを見せることはない。 3:安倍首相は、集団的自衛権で、「日本の抑止力が高まった」と言っている。 多くの国民は、念頭にあるのは中国の軍事力に対する対抗力を想定する。 では米国は、日本が集団的自衛権に参加したら、中国に対する態度は変わるであろうか。 それは全くない。 米国と中国は核超大国である。 核超大国同士は
孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。