ちょこ太郎さん のコメント
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A:事実関係:
規制委「伊方原発、新基準適合」 冬にも再稼働か
原子力規制委員会は20日、四国電力伊方原発3号機(愛媛県伊方町)の安全対策が新規制基準に適合するとした「審査書案」を了承した。九州電力川内原発1、2号機(鹿児島県)、関西電力高浜原発3、4号機(福井県)に続いて3例目。意見募集をしたうえで正式決定する。残る認可などの手続きや、県と伊方町の同意をへて、今冬にも再稼働する可能性がある。
規制委は、2013年7月の四電の申請を受けて審査を開始。地震や津波など自然災害への対応のほか、重大事故時の対策も妥当と判断し、新基準を満たすと認めた。審査書案は427ページ。21日から30日間、技術的な意見を募集し、7月にも「審査書」として決定して許可する。
あわせて詳しい設計を記した工事計画や、運転や事故時の対応手順を定めた保安規定の認可手続きを進める。その後の設備検査にも3カ月はかかるとみ
・ 日本以外の国ではですけどw
安全な原発は夢か 仏アレバの新型炉建設が難航
編集委員 安西巧
・ http://www.nikkei.com/article/DGXMZO82205990R20C15A1000000/
・ 抜粋します
・ アレバは単独での生き残りを諦め、仏電力公社、あるいは中国資本の参加を予定している。しかし、多く見積もっても総額20億ユーロ(約3000億円程度)の価値しかないとされる
・ 昨年10月、アレバはオルキルオト原発3号機の完成が18年になるとの見通しを発表。総建設費は当初見積もりの約30億ユーロ(約4100億円)から現在では約85億ユーロ(約1兆1600億円)へと3倍近くに膨れ上がり、アレバが予想する完成時の損失額は約39億ユーロ(約5300億円)に達するとされている
・ フラマンビル原発も似たような経緯で工期延長の発表を繰り返し、完成が大幅に遅れている。当初約30億ユーロ(約4100億円)とされた総建設費は約60億ユーロ(約8200億円)へ倍増すると見られている。
・ 基本構想では48カ月(4年)とされたEPRの工期はオルキルオトでは10年、フラマンビルでは8年になろうとしている。1基(出力160万キロワット級)当たり約30億ユーロ、建設コストもこれら2つのプロジェクトでは2~3倍に膨張。「安全な原発は高い」というイメージが、難航するEPRプロジェクトによって裏書きされている感がある。
・ アレバは14年8月、14年1~6月の上半期の純損益が6億9400万ユーロ(約940億円)の赤字となり、11年12月期から4期連続の通期赤字が濃厚となったことを明らかにした際、16年までにEPRを10基売るとしていた計画を取り下げた。
・ あのアレバ社ですらこのていたらくです。
英国では英国南西部サマセット州にあるヒンクリーポイント原発で仏EDFがCGN、中国核工業集団(CNNC)の中国企業2社と組んで出力165万キロワットのEPR2基を新設する計画がある。このヒンクリーポイント原発については、英国政府の手厚い支援策(現行の約2倍の価格での電力買い取り、建設資金借り入れの際の英政府の債務保証など)を巡って、欧州委員会が電力市場をゆがめる懸念があるとして調査していた。
欧州委員会は僅差でヒンクリーポイント原発への英政府の支援策を承認したが、建設費の見積もりについては、事業者のEDFが12年に160億ポンド(約2兆8800億円)と試算していたのを245億ポンド(約4兆4100億円)へと大幅に上積みした。
英国は核装備を続けると議決したために原発を持ち続けないといけなくなくなったので電気料金が高かろうと建設コストが掛かろうと作ると言うことです。
「安全な原発は確かに高い。しかも、1基当たり1兆円を超える水準になれば経済合理性は際どくならざるを得ない。オルキルオトやフラマンビル、さらにヒンクリーポイントでの事例が象徴するように、世界の原発市場で純粋な民間企業は劣勢を強いられ、政府と一体化した中国やロシアの企業が一段と存在感を増していくことは避けられない。」
と、日経新聞の記事は結んでいます。
地震のない欧州でもこれだけのコストが掛かるのに、世界一の安全って日本では安く手に入るんですね。
流石技術立国。
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