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Denchubinさん のコメント

 現在の状況認識で肝要な点は、冷戦構造の崩壊後唯一の超大国になった米国の覇権システムの衰退であり、中国・ロシア・インドや南米の国々によって新しい国際秩序が形成されつつあることではないでしょうか(G77のサンタクルス宣言を参照してください)。日本は、米国に従属していれば安泰だという冷戦時代とポスト冷戦時代をつらぬく対米従属思考に凝り固まっていて、こうした世界史的な大変動がほとんど見えていません(対米従属構造の重要な柱である日本のマスコミが報道しないから当然ですが)。
 「安全保障関連法案」、実質的に自衛隊の米軍の傭兵化法案は、米国のジャパンハンドラー達の要請に極右政権が呼応して提出されたものですが(アーミテージとナイの「第三次アーミテージレポート」を参照してください)、その本質は、衰退する米国の覇権を軍事力で二一世紀にも維持しようとする米国のネオコンが日本の自衛隊を利用しようとしていることです。世界史的な新秩序の形成へと動いているなかで、その動きに逆行するのみならず、その動きを軍事力で阻止するたくらみに自衛隊を加担させることが、「安保関連法案」の狙いです。そのことに気が付けば学生達が立ち上がることに何の不思議もありません。
 今は非常事態です。1960年の安保反対運動の主力は学生達でした。孫崎さんがシールズの動きに注目されるのは当然です。学生達よ、「安保関連法案」反対運動に決起せよ。
No.6
114ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
最近の日本の政治の特徴は、本来原発、 TPP, 集団的自衛権と一番被害を受けるはずの若い世代が、政治運動への参加に消極的であったことである。   20 日安全保障関連法案に反対女性1万5千人が国会囲むという新しい流れが出たが、今回大学生らが安全保障関連法案に反対の集会を渋谷で行い、数千人参加したことは、今の政治に新しい流れを作ったと言える。  ひとたび、こうしたデモへの参加が直接マイナスをもたらすものでないことが解ってくれば、今後若い世代の政治参加が活発化する可能性が十分ある。 A: 事実関係 若者であふれる東京・渋谷で27日夕方、大学生らが安全保障関連法案に反対の集会を開いた。SNSで知ったという人や、買い物帰りの人も加わって参加者は数千人規模に。「本当に止める」などと書かれたプラカードを掲げて、ハチ公前を埋め尽くした。 主催したのは、都内の大学生らでつくる「SEALDs」(シールズ)。毎週金
孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。