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oldjapさん のコメント

戦後、日本の政治が変わり、政府の基本方針が変わったのは当然である。1945年から数年間、日本は連合国に占領されてあり、完全な独立国ではなかった。外務省さえ存在しなかった。その後、日本は米国の指導下にあり、産業を盛んにして、産物を主として米国に輸出しながら、国力をつけ、次第に米国に対しても、「Noと言える国」に変わってきた。当然、それらの変化に気づき、そろそろ、国の方針自体にもいちゃもんをつけてもいいだろうと思った法制局長官が出てきても不思議はない。それだけのことだ。外交官は外国に勤務し、本省や、内閣が「分っちゃいないな」と思うのは、企業において海外の子会社や出張所に勤務する会社員と思うところは一緒である。かれらは政府や本社のお偉さんは何にも分っちゃいないと切歯扼腕するのが商売だ。だけど、実は彼らexpatriatたちも、実は大局が分っていない、バランス感覚がないという弱みを抱えているのだ。特に、外交官の陥りやすい問題は、孫崎のように、外地にいて孤軍奮闘するうちに外国人が見た日本人観がいつの間にかすっかり脳の内部に染みついてしまって、母国の政府がバカに見えてくるという病気に取りつかれる。こうなると、総理大臣が何人変わっても、どれもこれもできそこない、欠点だらけに見えてくるのだ。欠点を持つのは人間として当たり前、それでもおだてて努力して貰うしかないではないか。それができないと、一生、他人を批判磨るだけで死んで行く、全く世間にとって役立たずの人間で終わるだけさ。
No.3
111ヶ月前
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『外交とは「異なる価値観と利益の調整」、そして交渉における勝利の概念はいかに相手から奪うかではなく「いかにして相手の信用を勝ち取るか」につきる。外交の修羅場をくぐり抜けてきた著者自身の豊富な実務経験から、日本外交の背後にあるものを探り、その本質を見極めた斬新な一冊。第2回山本七平賞受賞作品が、新たな装いで復刊。執筆当時から対米従属職を強めた流れの検証を追加』 第一章:二〇年ぶりに手にした、私の言論活動デビュー作。当時五〇歳だった現役外交官、孫崎享は何を考えていたか ?! 外交について、世界について、過去の自分と対話してみることにした最近になって、創元社が、「一九九三年発刊の『日本外交 現場からの証言』を再発刊したい」と提案してきた。この本(PART2)は、同年、「第二回山本七平賞」を受賞した。私の言論活動は そのことがきっかけで始まっている。  そこで、「創元社が、今なぜ、この本を再発
孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。