『外交とは「異なる価値観と利益の調整」、そして交渉における勝利の概念はいかに相手から奪うかではなく「いかにして相手の信用を勝ち取るか」につきる。外交の修羅場をくぐり抜けてきた著者自身の豊富な実務経験から、日本外交の背後にあるものを探り、その本質を見極めた斬新な一冊。第2回山本七平賞受賞作品が、新たな装いで復刊。執筆当時から対米従属職を強めた流れの検証を追加』
第一章:二〇年ぶりに手にした、私の言論活動デビュー作。当時五〇歳だった現役外交官、孫崎享は何を考えていたか?!
外交について、世界について、過去の自分と対話してみることにした最近になって、創元社が、「一九九三年発刊の『日本外交 現場からの証言』を再発刊したい」と提案してきた。この本(PART2)は、同年、「第二回山本七平賞」を受賞した。私の言論活動はそのことがきっかけで始まっている。
そこで、「創元社が、今なぜ、この本を再発
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櫻井よしこ氏などは、物の見方考え方の起点が、ゼロベースでなく、国家が起点になっており、一般的議論の対象にならない。孫崎さんなど国家国民を論じる知識層と違った一市民としての主張に過ぎない。そのような発言を活用しようとする安倍政権の限界も露呈してき始めたといえます。
孫崎さんのお話ををお聞きしていると、国際社会=大国グループ群=日本=国民である。米国と同盟関係にある日本は、国際社会の中の日本であり、東南アジアの中の日本であり、日米同盟関係がすべてに優先するということはないといえます。国際情勢の中で、主体的に判断していくのが、外交というお話はよく理解できます。同盟関係があるといって、米国は日本を全面的に信用することはなく、盗聴はするし、官庁、マスコミ、評論家、大企業に情報源を張り巡らせている。自衛隊、外務省も例外とは言えない。慎重なうえにも慎重であり、臆病な米国の姿があらゆる外交、戦いの基本であり勝利の方程式であるような気がします。
孫崎先生の著作は殆ど読んでいるつもりですが、このデビュー作は読んでませんでした。読みます。
現在、外交がほんとにつまらない。その原因を作りだしているのが、米国の好戦派だと私は判断しています。オバマやケリー長官の挙措を拝見していますとそう思わざるを得ません。戦前の日本の軍部を大仏次郎は国家内国家と断罪しました。彼が今生きて居れば米国の好戦派を米国の国家内国家としてや揶揄するに違いありません。中国やロシアは米国権力のに二重構造を批判して止みませんが、西側のメデイア、日本の大マスコミはそのような視点を排除しています。
米国の好戦派の跋扈を許す限りその行き着くところは地獄です。時間はかかるでしょうが、中国とロシアに頑張って貰って諸悪の根源が米国の好戦派にあるという事実認識を米国内で広げていくことが切に望まれるわけです。米中間でウイン/ウインの関係が構築されれば、米国好戦派の活動が抑制され、ロシア攻略の野望も消え失せ、中東に平和が訪れ、外交が表舞台に登場します。国連も活性化し、ネオナチや安倍的なものが自然に衰微すると思うのです。
安倍氏たちの憲法違反行為は断じて許すわけにはいかない、従って民主的な示威行為で封じて行く努力を重ねると同時に米国の権力の二重構造の是正をも世界に呼びかけて行くことも大切なことだと考えています。
戦後、日本の政治が変わり、政府の基本方針が変わったのは当然である。1945年から数年間、日本は連合国に占領されてあり、完全な独立国ではなかった。外務省さえ存在しなかった。その後、日本は米国の指導下にあり、産業を盛んにして、産物を主として米国に輸出しながら、国力をつけ、次第に米国に対しても、「Noと言える国」に変わってきた。当然、それらの変化に気づき、そろそろ、国の方針自体にもいちゃもんをつけてもいいだろうと思った法制局長官が出てきても不思議はない。それだけのことだ。外交官は外国に勤務し、本省や、内閣が「分っちゃいないな」と思うのは、企業において海外の子会社や出張所に勤務する会社員と思うところは一緒である。かれらは政府や本社のお偉さんは何にも分っちゃいないと切歯扼腕するのが商売だ。だけど、実は彼らexpatriatたちも、実は大局が分っていない、バランス感覚がないという弱みを抱えているのだ。特に、外交官の陥りやすい問題は、孫崎のように、外地にいて孤軍奮闘するうちに外国人が見た日本人観がいつの間にかすっかり脳の内部に染みついてしまって、母国の政府がバカに見えてくるという病気に取りつかれる。こうなると、総理大臣が何人変わっても、どれもこれもできそこない、欠点だらけに見えてくるのだ。欠点を持つのは人間として当たり前、それでもおだてて努力して貰うしかないではないか。それができないと、一生、他人を批判磨るだけで死んで行く、全く世間にとって役立たずの人間で終わるだけさ。
インスタントコーヒーの言うことより日本人の言うことの方がよっぽどためになる。インスタントはもうやめた方がいい。頑張るしかないと言うのはみんな同じ。攻守交換もあるのだから、今はつべこべ言わない。心のまま。
なるほど櫻井よしこなどのいいそうなことだ。
外務省OBで防衛庁に勤めたことがあるあなたがなぜ、とは。
手嶋龍一はけっしてNHKを批判しない。
右翼はなぜ自国を貶めるのか、とよくいう。
かれらの精神構造ではけっして理解できないのだろう。
場の論理から離れ個の論理を確立することなよってのみ
人間ははじめてまっとうな存在になり、その発言が説得力をもち
敬意がはらわれ説得力を持つのだということが。
なさけないひとたちだ。
不良グループでリンチをしてひとを死なせてしまうまで暴力を
エスカレートする場合がよくあるが、いつも思うのはかれらには
個の論理が成熟していなく、かんたんに場の論理にひきずられる
性質がある。
そして自身の人生も破壊し高価すぎる代償を支払う。
かつての日本人のように。
AはBであるといったとき、次に来る「何故ならば」を、私はを重視します。彼の感覚だけの説明には違和感を覚えます。
『 政府が法律を国会に出す際には、必ず内閣法制局の承認を得てから提出することが決まりとなっている。
いわば、警察が物理的力で内閣を支えるとしたら、内閣法制局は知的手段で内閣を支える機関である。
そうした、政府にとってきわめて重要なブレーンである内閣法制局長官を務めた三名もが、政府方針に異を唱えているのだ。
それは、これらの人々が変わったからではない。政府の方があまりにもひどく変わったからだ。
それが故に、異を唱えているのである。」、実に論理的真理的説明。
私も是非読みたいと考えます。
◎『外交とは「異なる価値観と利益の調整」、そして交渉における勝利の概念はいかに相手から奪うかではなく「いかにして相手の信用を勝ち取るか」につきる。
◎外交には永遠の味方もなく、永遠の敵もいない。極端に言えば、国際情勢は一刻一刻変わっていて、しかもその性格は、白か黒かとかをはっきり定められるほど簡単ではない。
ただ、政府があまりにもひどく変わったとはわたしには
思えないけどね。
むかしからこんなものだった。自民党政府なんて。
小選挙区制のせいで第一党が圧勝するようになった。
民主党の大エラーで、このさき自民党の天下が永続すると
マスコミなどが考えるようになった。
こういっちやなんだけど孫崎さんのいたころから外務省なんて
ひどかった。
外務省がまともだったことなど一度もない。
場と個の話は、示唆には富むが実際にはそれほど簡単な問題ではない。個がそんなに好きなら、銀河鉄道999に出てくる装甲昆虫みたいに中身が空っぽの殻をかぶればいい。過去に痛い目にあったのか、そこまでして個にこだわっても何の成長もない。そうなるくらいなら、いちど大地と一体になって、もう一度その養分を思う存分吸い取ればいい。個を作るのはそれからでいいのだ。そこからしか始まらない。
外務省がまともだったためしがないのは知っている。日本がだらしないのもあるが、韓国的な感情も大きいと思う。これはなんとかしてほしい。