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名を正すさん のコメント

二度にわたる安全法制の変更が、よりによって戦犯である祖父とその孫によって行われること、残念ながらこれが日本の姿を象徴している。しかも孫の方は、再度首相に復活しての所業である。しかし、これも祖父が戦犯から総理になったことを思えば、似たような所業と言ってもよい。
いずれも民意を無視しての法案成立である。一度目は日米安保の変更だが、二度目もアメリカのシナリオに沿って行われる事実上の日米安保の変更である。自民党というアメリカの傀儡政権が、傀儡の本領をいかんなく発揮して行うものである。このように、戦前から今日までの日本史を客観的に振り返れば、非常に恥ずかしく情けない歴史である。学校でますます現代史を教えづらくなってくるだろう。
安倍首相は、謝罪し続ける宿命を子や孫に負わせるべきではないと語ったが、そうさせているのは自分自身であることを知るべきだ。もし本当に負わせたくないなら、彼はこう言うべきだった。「本日、私自身も私自身の責任において謹んで心よりお詫び申し上げます」。彼が本当に国民を愛し、子や孫のことをおもうなら、そう出来ただろう。彼はせっかくの貴重な機会を逸した。彼はその言葉とは裏腹に、子孫よりも自分の我を優先したのだ。
戦争法案に反対する国民は、法案の成立という結果に落胆することなく反対し続けること、そのプロセスにこそ意味があり、これが民主主義を最終的に勝ち取ることにつながることを信じて闘いたい。成立後も執拗に反対運動を継続し、いったん成立した戦争法案が再び白紙にされるとき、国民はこの国の民主主義を初めて勝ち取ったことになる。これは形を変えた独立のための戦いでもある。アメリカのくび木からの脱出である。その時、日本の現代史は恥辱の歴史から名誉ある歴史に変わることになる。
No.4
112ヶ月前
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A: 事実関係 29日社説「自民党総裁選 無投票再選も前向きな選択肢」 ・総裁選では、安倍首相が無投票で再選される公算が大きい。 ・ 党内の7派閥は、そろって首相への支持を決めた。国会閉会後の10月の内閣改造・党役員人事におけるポスト獲得をにらんだ動きだ ・複数の候補が総裁選に出馬すれば、今後3年間の日本の針路に関する政策論争を行う機会になる可能性はある。ただ、今の自民党にその余裕があるだろうか。  世界経済は不安定化し、日本の景気回復も足踏みしている。首相の経済政策「アベノミクス」に対立軸を掲げて、政権内で戦い、エネルギーを費やすことが、果たして生産的なのか。  安保法案は、日本と地域の平和と安全を確保するうえで極めて重要だが、国民の理解は必ずしも広がっていない。  法案審議が大詰めを迎える中、全国遊説や党員投票などを伴う本格的な総裁選を行う環境を確保するのが難しい事情
孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。