A:事実関係 29日社説「自民党総裁選 無投票再選も前向きな選択肢」

・総裁選では、安倍首相が無投票で再選される公算が大きい。

・ 党内の7派閥は、そろって首相への支持を決めた。国会閉会後の10月の内閣改造・党役員人事におけるポスト獲得をにらんだ動きだ

・複数の候補が総裁選に出馬すれば、今後3年間の日本の針路に関する政策論争を行う機会になる可能性はある。ただ、今の自民党にその余裕があるだろうか。

 世界経済は不安定化し、日本の景気回復も足踏みしている。首相の経済政策「アベノミクス」に対立軸を掲げて、政権内で戦い、エネルギーを費やすことが、果たして生産的なのか。

 安保法案は、日本と地域の平和と安全を確保するうえで極めて重要だが、国民の理解は必ずしも広がっていない。

 法案審議が大詰めを迎える中、全国遊説や党員投票などを伴う本格的な総裁選を行う環境を確保するのが難しい事情