NakaBBさん のコメント
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左右社掲載随筆、
http://sayusha.com/webcontents/c12/p=201609081200 アメリカの大学は8月の末に始まる。そろそろ学期モードに切り替えないといけない、と思ったその日は、南カリフォルニアではめずらしいヒートウエーブの真っ最中だった。我が家に住む三毛猫は、日陰でびよーんとのびていた。来年出版予定である本の原稿の修正を、その次の日から3日間、計26時間で仕上げた。こまかくて骨の折れる作業で、えらく体力を消耗した気がした。それから、シラバス作成を始めた。表の並木道では百日紅が、裏庭ではブーゲンヴィリアが、白く、或いは紅く、鮮やかに咲き誇っていた。 「仕事の時期」がやってきた。今年はどう乗り切ろうか。根付く、ということについて考えている。百日紅にしてもブーゲンヴィリアにしても、木は地に深く水と養分を求めて根を地におろしていく。地上では葉の先や花が光を求め
「おそれるな」ということだろう。この世に恐れなくては行けないことなどない。蜂の巣になっても広場では死なない。すべてを受け入れる覚悟が出来た時がスタートだ。
文学とは「深み」をあつかう学問だ。「質」といってもいい。偽物の月は丸くなれない。
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