• このエントリーをはてなブックマークに追加

younghopeさん のコメント

大変わかりやすい北朝鮮をめぐる関係諸国の思惑を伺うなかで考えてみた。不見識化もしれないが、頭の体操になる。

北朝鮮をめぐって核の排除では関係諸国の考え方に異なるところがない。問題は、北朝鮮が核を排除しない中での対応である。北朝鮮に理解ある国であるロシアと中国でもスタンスは異なっている。一番強く関係改善が求められている韓国は休戦状態が長年にわたり続いており苦悩がなくならないが、緊張感があらゆる面で有効に作用し、社会の活発化と進歩はすさまじく、日本の平和ボケと比較にならない国家躍動感を示しています。韓国に劣らず苦悩を続けているのが中国であり、北朝鮮をめぐる戦略では、韓国は、米国と中国のはざまで苦悩している。中国との接近は北朝鮮戦略上どうしても不可欠であり、米国も理解せざるを得ないのでしょう。

日本の大きな問題は拉致問題であり、北朝鮮の日本に対する大きな問題は戦後賠償であることはわかりきったことである。毎度のことでわかりきっていることであるが、解決に向かえば、日本近海の領土問題解決で必ず障害になるのが米国の対応であるように、拉致問題も小泉氏のように解決しようとすれば必ず妨害するのが米国である。問題は、時の安倍氏のように米国側に立つ日本人が多く出てくるのです。国家を背負った政治家が出てこない限り、外交面で発言できるのは経済面でも支援だけであり、国際社会、特にアジアでは、米国従属国家というより、米国奴隷国家とみられていくのでしょう。

戦後レジームの解決は、米国の干渉をいかに排除できるかにかかっており、今回のように、国民が戦後レジーム解消の流れを作っても全く対応しない政治家たちは、日本人の魂を失い米国人かしているといえるのではないか。
No.1
112ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
 1:冷戦以降の米国の世界戦略、その中での北朝鮮の位置  私達は、朝鮮半島への米国戦略、特に北朝鮮への戦略を考える時に、冷戦以降、どのように変化したかを考察する必要がある。  冷戦時、米国の戦略、軍備、兵員配備は度はソ連の脅威を前提に構築された。  ソ連の崩壊によって、米国には2つの選択があった。  一つは、ソ連と言う脅威の消滅により、国防費を大幅に軽減すること  今一つは、最強の軍事を維持し、それを背景に世界で米国の指導的立場を一段と強めること  結局、米国は後者を選択する。  しかし、明確な脅威が存在しなければ、米国世論は軍備費の削減を求める。  ここから、脅威を誰にするかの模索が行われ、イラン、イラク、北朝鮮のような不安定な国々が対象となる。  これらが体系的にできたのが1993年に形成された「ボトム・アップ・レビュー」である。  それは次を骨子とする。  ・ 冷戦後の米国の政治
孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。